2025年8月に20周年を迎えたコスメブランドJILL STUART Beauty。デビュー当時からデザイナーとして参画している益田あけみ氏に、ブランドの強みや20年間の変化などについて聞いた。

(撮影/丸毛 透)
益田 あけみ(ますだ あけみ)氏
コーセー 商品デザイン部デザイン室
クリエイティブディレクター
1990年、パッケージデザイナーとして入社。「コスメデコルテ モイスチュアリポソーム」「リップジェルマジック」など、入社以来様々なブランドの商品デザインを担当。2004年に「JILL STUART Beauty」推進プロジェクトに参加し、以来20年間商品デザイン及びディレクションを担当
――「JILL STUART Beauty(ジルスチュアート ビューティ)」について教えてください。
益田あけみ氏(以下、益田) 米国のファッションブランド「JILL STUART」からライセンスを取得し、コーセーが2005年から展開しているコスメブランド。
コンセプトは「“かわいい”に恋するすべてのひとに。」で、ピュアな透明感とセンシュアル(官能的)な色香という「誰もが秘める二面性」から、最高の“かわいい”を引き出すことを目指しています。
商品の包装や容器のデザインに引かれて購入する「パケ買い」コスメの先駆けとなったブランドでもあり、購買者の約6割が10~20代。「初めて購入するデパートコスメ」に選ばれることも多いです。
05年8月のデビュー以来、右肩上がりの成長を続けていましたが、19~20年は新型コロナウイルス禍により売り上げが低迷。しかし21年にはV字回復を果たし、24年は過去最高売り上げを更新しました。これまでにリリースしたアイテムは2000品以上に上ります。

UART Beauty」は「“かわいい” に恋するすべてのひとに。」をコンセプトにしたコスメブランド。20周年を記念したコレクションも展開(画像提供/コーセー)
デザインで意気投合
――JILL STUART Beauty誕生のきっかけと、益田さんがプロジェクトメンバーに抜てきされた経緯を教えてください。
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