「ダサい」「おじさん」「おばさん」といったパワーワードで人や企業、ブランドをけなす記事タイトルや内容が目につくようになったのは今に始まった話ではありません。ですが人々の情報リテラシーの向上やルッキズム問題などで看過されるレベルを超え始めています。ファッション記事でも11月13日公開した『週刊SPA』でMBさんの「男のおしゃれ」シリーズでヤフコメ欄が不快を感じたユーザーの声で溢れ、ヤフコメランキングで1位になった事態に発展しました。今回はこれからのファッション、メディアついて考えていきます。
ココがポイント
「ダサい中年男性」がだいたい身に着けている“失敗ファッション”ワースト3出典:週刊SPA! 2025/11/13(木)
ルッキズムとは、人の価値を外見で判断する考え方を指す。(中略)差別、自尊心低下、摂食障害など深刻な問題を引き起こしている出典:あしたメディア by BIGLOBE 2024/10/23(水)
Yahoo!ニュースのようなポータルサイトや、ニュースアプリは(中略)もっと厳しい姿勢を取るべき時代に突入している出典:Yahoo!ニュース(徳力基彦) 2025/11/8(土)
エキスパートの補足・見解
大前提としてファッションに正解はありません。仮に「VOGUE」の編集長が指針を出しても、それはハイファッションの世界の話です。特に日本は海外から多様なファッションスタイルが評価されるほど、各ジャンル毎にトレンドがあります。宗教の壁もなくファッションを楽しめる国にも関わらず、メディアやライターが「ラベリング」をして、そこで働く企業やブランド、そして私たち読者(人)をけなす道義はありません。ましてや「ルッキズム(見た目至上主義)」が世界的に注視されている中で流行を司っていくファッション記事がそれを煽るのは時代錯誤といえます。
昔であれば週刊誌の読者内で片付けられていましたが、今の転載時代においてその影響は拡大しています。人間が傷つくように、企業イメージの低下、ブランドの売上低下、なによりユーザーがファッションを楽しむ選択肢を潰します。もちろんファッションなのでオシャレに見えるか、どうしたらなれるかは大事です。教科書通りのファッションが通じない今だからこそ、自分の経済状況や好みに合わせて折り合いをつけたり、楽しんだりすればいい。それを誰かが一方的に否定していい理由なんて、どこにもありません。
