日向坂46元メンバーの齊藤京子が主演を務める『恋愛裁判』(2026年1月23日公開)から本予告が到着。シンガーのyamaが書き下ろした楽曲「Dawn」が主題歌に決定したことも明らかになった。
【写真を見る】『恋愛裁判』で映画初主演を務める日向坂46元メンバーの齊藤京子[c]2025「恋愛裁判」製作委員会
本作は『淵に立つ』(16)で第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員賞を受賞し、前作『LOVE LIFE』(22)で第79回ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門に選出された監督の深田晃司が、元アイドルの女性に賠償命令が言い渡された実際の裁判に着想を得て、約10年に渡る時間を構想に費やし自ら企画、脚本(共同)も手掛けた意欲作。
人気急上昇中のアイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」でセンターを務める山岡真衣(齊藤)は、中学時代の同級生、間山敬(倉悠貴)と再会し、恋に落ちる。アイドルとして背負う恋愛禁止ルールと、抑えきれない自身の感情との間で葛藤する真衣。しかし、ある事件をきっかけに彼女は衝動的に敬のもとへと駆け寄る。その8か月後、事態は一変。所属事務所から「恋愛禁止条項違反」で訴えられた真衣は、事務所社長の吉田光一(津田健次郎)、チーフマネージャーの矢吹早耶(唐田えりか)らによって、法廷で厳しく追及されることとなる。
このたび主題歌を担当することが発表されたyamaは、2020年4月にリリースした自身初のオリジナル楽曲「春を告げる」が、MV再生回数1億回、ストリーミングの累計再生回数3億回を突破するなど、現在の音楽シーンを象徴するSNS発のソロシンガー。今回、新たに書き下ろした主題歌「Dawn」についてyamaは「自分が選んだことを後悔しないと誓っても、人は欲望や期待に目が眩んで自分を見失ってしまうこともある。それもまた人間らしさであるともいえるのかもしれない。理想とは違う自分だったとしても、その弱点すらもいつか愛せるように、許せるように。そう願いを込めて歌っています」と語っている。
またあわせて解禁された予告は、主人公の真衣が裁判官に「アイドルには清廉性が求められる、そういう仕事だとわかっていたはずですよね?」と問いかけられるシーンから始まる。劇中アイドル「ハッピー☆ファンファーレ」のセンターとして、生き生きとパフォーマンスを披露する真衣、そしてメンバーの輝く笑顔。しかしステージから降りると「夜ふかし禁止」、「外での飲み会やアルコール禁止」、「SNSは24時まで」とマネージャーから数々の規律を課せられる。さらに所属事務所からの期待、メンバーとの衝突までもが描かれており、華やかな表舞台だけでなく、その裏側に潜む現実もあらわになる。そして、自信に満ちた敬に惹かれ恋に落ちた真衣は、ある事件をきっかけに衝動的な行動をとり、ルールを破ったことで「恋愛禁止条項違反」で所属事務所から訴えられる。さらに儚さのなかに強さがにじむyamaの主題歌も加わり、観る者の心に様々なメッセージを問いかける緊迫感あふれる映像となっている。
第78回カンヌ国際映画祭カンヌ・プレミア部門正式出品を果たし、上映後にはスタンディングオベーションが起こり、鳴りやまぬ喝采と称賛を浴びた本作。映画初主演となった齊藤の熱演をスクリーンで堪能してほしい。
