イギリスには、数々の歴史あるブランドが存在する。そのなかでもイギリスらしいクラシカルな空気感と、Made in UKへのこだわりを持つブランドを紹介したい。
「FARFIELD ORIGINAL(ファーフィールド オリジナル)」は、シンプルでありながら温かみのあるフリースを長年作り続けている。今回は、FORTUNE CHEE JAPAN, INC.代表の出口 貴さんに、ブランドの歴史や定番のフリースジャケットについてお話を伺っていこう。
イギリスののどかな土地で生まれたFARFIELD ORIGINAL
「ブランドのルーツをご紹介すると、FARFIELD ORIGINALは1985年、イギリスのヨークシャーデイルズ国立公園内にある旧Farfield Mill(織物工場)跡地で、『Farfield Clothing(ファーフィールド クロージング)』として創業しました。
創業者はJean Mary Pearson(ジーン・メアリー・ピアソン)という人物で、イギリスのアパレル業界で経験を積み、衣服生産やテキスタイルデザインへの深い知識を培っていました。
“イギリス北部の厳しくも美しい自然”と“日常生活での実用性”を両立させたいという思いから、FARFIELD ORIGINALを立ち上げたのです」
イギリス軍のウエアからフリース作りへ
FARFIELD ORIGINALは、日本で取り扱われてからも長い年月が経っている。当時のお話も引き続き伺っていこう。
「2000年代前半、ドイツで開催された大規模展示会『ISPO(イスポ)』に、Jeanさんが出展していたのが出会いのきっかけでした。当時はイギリス軍士官学校向けのトレーニングウエアや、地元消防士用のウエアなど、いわゆる軍物に近いアイテムを製作していました。
その後、イギリス北部ヨークシャー地方の『Yorkshire Textile Mill(ヨークシャー テキスタイル ミル)』に、ブランドを象徴する独自の柄やユニークなデザインのオリジナルフリース生地を別注し、FARFIELD ORIGINALを本格的にスタートさせました」
