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AFP
掲載日
2025年10月23日
ファッションハウスのアレキサンダー・マックイーンは、売上低迷に苦しむなか、ロンドン本社で従業員55人(全体の20%)を削減すると、フランスの親会社ケリングが木曜日に明らかにした。
テーラリングとサブバーシブな美学で知られるマックイーン – McQueen
この人員削減は、米業界紙『Women’s Wear Daily』(WWD)が最初に報じたもので、新最高経営責任者(CEO)ルカ・デ・メオの就任に伴い、ケリング各ブランドで進む戦略的見直しの一環だ。
収益低迷に歯止めをかけ負債を削減する目的で、ケリングは6月に自動車メーカーのルノーからデ・メオを招へい。水曜遅くに発表した第3四半期の全体売上高は、主力ブランドの多くで売上が落ち込んだ影響で10%減となった。
同社はマックイーンの売上を個別に開示しなかったが、「ウィメンズのプレタポルテの売上が伸びたことで、減収幅は緩和した」と説明した。
ケリングのジャン=マルク・デュプレ最高執行責任者(COO)は四半期決算の説明で、「ポートフォリオについてははっきり申し上げたい。私たちは、これまでもそうしてきたように、保有資産の妥当性を非常にオープンに見直していく」と述べた。
マックイーンはWWDに寄せた声明で、「グローバル事業の包括的な戦略的見直しの一環として、英国本社を再編し、国際市場全体におけるオペレーションの複雑性を低減しています」と述べた。
しかし、ケリングの第3四半期の売上高はアナリスト予想を大きく上回り、木曜日午後のパリ証券取引所で株価は11%上昇した。
ドイツ銀行のアナリスト、アダム・コクレーンはリサーチノートで「ケリングは予想を上回る結果を発表し、しかも市場の期待はすでに高かった」と記した。
同社は今週、ビューティー事業をロレアルに46億ユーロ(53億ドル)で売却することも発表した。
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