掲載日

2025年10月20日

キム・ジョーンズがBosidengで再始動。ディオールやフェンディを経た英国人デザイナーである同氏は、中国のダウン大手による新たなラグジュアリープロジェクト「Areal」のクリエイティブ・ディレクターに就任した。

キム・ジョーンズキム・ジョーンズ – LVMH

ジョーンズは2025/26年秋冬シーズンに、メンズとウィメンズ双方の15~20型によるカプセルコレクションで、新たな役職での初コレクションを発表する予定だ。

「過去6カ月取り組んできた『Areal』のカプセルは、Bosidengより高価格帯のニッチなラインとして、中国の主要都市で2つのポップアップおよび50店舗で展開される予定だ。現時点では、立ち上げたばかりのプロジェクトのため中国のみでの展開を想定しており、その後の展開は状況を見て判断する」と、2017年末からBosidengのクリエイティブ・ディレクターを務めるピエトロ・フェッラジーナがFashionNetwork.comに語った。

国際報道によれば、ジョーンズの参画は、昨年同氏が上海に赴き、新コンセプト「Areal」を立ち上げるべく動き出した時点から進行していたパートナーシップの結実だ。

Bosidengは「Areal」をハイエンドのクロスオーバー・プロジェクトと位置づけ、ラグジュアリー分野でのポジショニングを引き上げる狙いだ。この動きは、同社にとって明確な転換点となる。

パリでのBosidengのショーパリでのBosidengのショー

パリ・ファッションウィークでランウェイデビューを果たしたばかりの中国ブランドBosidengは、40年以上にわたりアウターウェアに特化し、年間売上高は30億ユーロ超に達する。

ジョーンズは今年1月、ディオール オム(LVMH)のアーティスティック・ディレクターを退任。直前には、ウィメンズとクチュールを率いていたフェンディからの辞任も発表している。また、ルイ・ヴィトンのメンズでも7年以上にわたり指揮を執り、そのイメージを大幅に若返らせた。

1979年ロンドン生まれのジョーンズは、2003年にロンドン・ファッション・ウィークに初参加してキャリアをスタート。早くに自身のレーベルを立ち上げ(のちに休止)、アレキサンダー・マックイーン、アンブロ、ヒューゴ・ボス、アイスバーグとのコラボレーションを重ねてきた。

Write A Comment