紅白歌合戦への初出場が内定した「AiScReam」の曲「愛スクリ~ム!」ミュージックビデオサムネイル(左から)黒澤ルビィ役の降幡愛、若菜四季役の大熊和奏、上原歩夢役の大西亜玖璃、(ラブライブ!シリーズ公式ユーチューブチャンネルから)

 人気アニメ「ラブライブ!」シリーズ発の女性声優3人組ユニット「AiScReam(アイスクリーム)」が、大みそかの「第76回NHK紅白歌合戦」(後7・20)に初出場することが内定した。関係者への取材で19日、分かった。スポニチ本紙の取材では紅組歌手としての出場が濃厚。制作サイドが近く正式に打診する方向で最終調整に入っている。

 今夏発足した紅白チームが早々にリストアップ。1月発売のデビュー曲「愛スクリ~ム!」が若者の間で流行しており同局関係者は「小学生にもよく知られている歌。第1部(前半)の出演で視聴率の底上げが期待される」と指摘した。

 ヒットのきっかけは3月、曲間のせりふパートがSNSに投稿されたこと。「ルビィちゃ~ん」「は~い」「何が好き?」「チョコミントよりも あ・な・た」などと、メンバー3人によるキュートなコールアンドレスポンスが拡散され、人気に火が付いた。

 勢いを加速させたのはK―POP勢だ。紅白出場歴もある東方神起、TWICE、TOMORROW X TOGETHER、IVEら人気アーティストが次々とまねをする動画を投稿。ラブライブ!ファンだけでなく、中高生を中心とした若者やK―POPファンにまで認知を広げ、先月時点で関連動画のYouTubeの総再生数は175億回超。曲自体も人気となり、サブスクリプション(定額聴き放題)の再生数はヒットの基準とされる1億回を突破した。

 今年の紅白のテーマは「つなぐ、つながる、大みそか。」。同局関係者は「SNSをきっかけに世界につながっていった今年のテーマを象徴する歌。出場歌手たちとのコラボ企画も大いにありうる」とした。

 これまでラブライブ!シリーズは15年に「μ’s(ミューズ)」が紅組で、18年に「Aqours」が企画枠で出場した。黒澤ルビィの声を担当する降幡愛(31)はAqoursで紅白に出場しているが、ほか2人にとっては初の大舞台。AiScReamがテレビ歌唱したのは5月放送のNHK「Venue101」しかないだけに、同局にとってはブームにいち早く目を付けていたことをアピールできる絶好の機会にもなりそうだ。

 ◇AiScReam(アイスクリーム) 降幡、上原歩夢役の大西亜玖璃(28)、若菜四季役の大熊和奏(24)の3人組。ニッポン放送「ラブライブ!シリーズのオールナイトニッポンGOLD」の企画で結成が決まった。降幡はアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」で声を担当、大西はTBS系ドラマ「咲―Saki―」に出演、大熊は「Spileben(シュピレーベン)」名義のソロ歌手活動でも知られている。

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