日本の衣料、アイウエアブランドなどが人気。
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2014年の免税制度改正により、訪日客の増加とともに免税の買い物が増えて、15年に第1次インバウンドブームが起きた。「団体旅行」「爆買い」が当時のキーワードで、欧米のラグジュアリーブランドや日本のブランド化粧品、日用品、家電製品などが売れた。
このため、百貨店やドン・キホーテ、マツモトキヨシ、ビックカメラ、ラオックスなどが小売り株の代表的な「インバウンド恩恵銘柄」となった。その後、為替が円高に転じたことなどで、ブームは16年に終息するが、17年に円安となり「転売ヤー」も生まれた。
以後は為替の動きで免税売り上げは増減していたが、コロナ禍後の22年10月に外国人の訪日が再開され、23年5月にコロナが5類に移行するとインバウンドの本格的回復が始まる。円安で海外ラグジュアリーブランドの内外価格差が大きくなり、百貨店の高額品の免税売り上げが急増し、第2次インバウンドブームとなった。
だが、ブランド品の値上げが相次ぎ、円安もやや是正されたこともあり、25年春から百貨店の免税売り上げが前年比で減収に転じ、日本製品…
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週刊エコノミスト
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