ファッションデザイナーのコシノジュンコさん
政府は、2025年度の文化勲章をファッションデザイナーのコシノジュンコさん(86)ら8人に贈ることを決めた。ファッションデザイナーの文化勲章の受章者は森英恵さん(1996年)、三宅一生さん(2010年)に続き3人目となる。
コシノジュンコさんは1960年代から長期にわたって第一線で活躍してきた。新人デザイナーの登竜門である装苑賞を19歳で受賞し、ザ・タイガースなどグループサウンズの舞台衣装で一世を風靡した。78年にはパリコレクションに初参加。また85年の中国を皮切りに、ベトナム、キューバ、ミャンマーなどでファッションショーを開き、国際交流にも貢献してきた。17年には文化功労者に選ばれている。先日閉幕した大阪・関西万博では70年の大阪万博以来、55年ぶりにユニホーム(タカラベルモントに提供)を制作して話題になっていた。姉コシノヒロコさん、妹コシノミチコさんもファッションデザイナーで「コシノ三姉妹」として知られる。
今年度の文化勲章は他に、元プロ野球選手の王貞治さん(85)、歌舞伎役者の片岡仁左衛門さん(81)、美術評論の辻惟雄さん(93)、心臓血管外科学の川島康生さん(95)、今年のノーベル化学賞を受賞した錯体化学の北川進さん(74)、民俗学の小松和彦さん(78)、有機合成化学の山本尚さん(82)。11月3日に皇居で親授式が行われる。