料理でも編み物でもいい。もし、あなたがあるものを作ったとする。時間をかけて何度も試作を繰り返した結果、ようやく完成したらどんな思いになるだろう。さらに多くの人が喜んでくれたとしたら、きっとその喜びは計り知れないだろう。そして完成までに生じた試作や失敗したものが、また新たなものに生まれ変わったら、とても嬉しい気持ちが生まれるだろう。
自分の「なりたい」を支える魅力的なメイクアップ化粧品を生み出す化粧品研究員の河崎梓さんたちも、あるアクションを起こしたという――。
2022年から毎年開催している「考えよう! 『ミライの地球』Frau SDGs eduこども プレゼン・コンテスト」では、こどもたちから、SDGs17のゴールに沿って、「2030年に創造したい世界」をテーマに自分たちで考えたアイディアを募集し続けてきた。4回目を迎えた本年は夏休みに「FRaU×KANEBO こどもコンテストワークショップ」を開催。実はこのワークショップが開催された背景には、KANEBOが「考えよう! 『ミライの地球』Frau SDGs eduこども プレゼン・コンテスト」に深く共感してもらえたことがある。
「こどもの想像力や個性を引き出してほしい」化粧品ブランドKANEBOがこども向けイベントを続ける理由
参加したのは、小学生から中学生までのこどもとその保護者、約90名。日ごろからテレビなどのメディアでも多く見かけ、著書も出版されている講師陣が登壇。いきものの性別の話やジェンダー、ゴミ資源の話など、こどもたちに知ってほしい問題を教えてもらった。
ワークショップ会場「KANEBO」展示エリア
今回は3時限目の化粧品研究員による「この絵の具って何からできてるの? 化粧品は絵の具にだって変身できる! メイクの力は無限大!」の授業について。
メイクには、誰もが幸せになれる力や明るい未来を創る可能性を秘めている――。化粧品ブランド「KANEBO」は「I HOPE.」を掲げ、「美ではなく希望を語る」というコピーのもと、ワクワクする楽しさや前向きな気持ち、自身を引き出して自分らしく生きる支えになるメイクアップ商品を出している。
3限目の授業は、「KANEBO」から化粧品の研究員・河崎梓さんを講師にお迎えした。「お化粧品ってどうやってできるの?」というモノづくりや、最終的に商品にならなかったメイクアップ化粧品を使ったアップサイクル絵の具についてなど、参加したこどもたちは、話を聞きながらテーブルに用意されたアップサイクルボールペンを使い、キラキラした字や絵も書いて楽しんだ。司会はFRaUwebの新町真弓編集長が務めた。
