シュガーフリー、グレインフリーの食生活を送っていると言われるグウィネス・パルトロー。写真:Backgrid UK/アフロ
「閉経」という言葉に、私たちはどんなイメージを持たされてきたのでしょうか。驚くほど共有される情報がない中で……。その印象が変わるだけで、人生の後半はぐっと明るく、しなやかに広がっていく——。
齋藤 薫さんの新刊『年齢革命 閉経からが人生だ!』は、メノポーズのイメージに革命を促す一冊です。医学・心理・ファッション・美容を横断しながら、「これからの私たちの幸福をどう手にしていくか」を問い直しています。
本書で語られる多彩なテーマの中から、今回は永遠のテーマでもある大人のダイエットについてご紹介します!
第1回「「更年期は不幸の始まり? 閉経は終わりの始まり?」 もう、そんな呪縛からは解放される時代【齋藤 薫】」>>
第2回「なぜ閉経からが人生最大のモテ期、と言えるのか?【齋藤 薫】」>>
著者 齋藤薫さん。
10月18日は「World Menopause Day (世界メノポーズデー)」。メノポーズとは、閉経のことです。閉経前後の約10年間を「更年期」と言い、世界メノポーズデーは、更年期を健やかに過ごすために必要な情報を全世界でシェアする日として定められました。
我慢のダイエットをやめ、選択的ダイエットを
あれもダメこれもダメと、禁止だらけのダイエットは想像以上にストレスが溜まる上に、そもそも長くは続かない。ましてや反動も大きく、緩んだ途端に太ってくる。そこで選択的ダイエット。油ものにしろ、甘いものにしろ、なぜだか太るものほど美味しいという皮肉な現実を逆手にとって、油ものか、甘いものかの二者択一。つまり片方を諦める代わりに片方を許してあげる。アメとムチのアメがちゃんとある方法が、ダイエットをポジティブなものにしてくれ、不思議と頑張れてしまうのだ。
ちなみに私はこの、油ものか甘いものか、という究極の二者択一において、油ものを選んだ。食事で我慢を強いるのは侘しいから。加えて、もともとお菓子の食べ過ぎだったから、チョコレート以外のスイーツを断ってみたのだ。するとどうだろう。するすると5キロほど痩せ、なんだか体調も良くなり、肌トラブルも明らかに減って良いことずくめ。歳を重ねて体質を変えたいなら、思い切って食べる物を変える。人間は食べ物でできていることを痛感した。