きらめく衣装の中で輝いたのは、“指先の艶”──ヴィクトリアズ・シークレット流リップグロスネイル
2025年のヴィクトリアズ・シークレット・ファッションショーが幕を閉じた。きらめきとカラー、贅沢なテクスチャーが溢れるランウェイの中で、意外にも視線を集めたのは“ネイル”だった。
一見シンプルで控えめながら、そこにこそ秘密がある。どんなルックにもなじみ、全体をエフォートレスに格上げする――それが今季の“リップグロスネイル”だ。ツヤと透明感を重ねた“ほのかな存在感”のネイルは、ここ数シーズン、世界中で人気を集めている。だからこそ、ショーに登場したエンジェルたちの指先のカラーが注目を浴びるのも当然のこと。幸運なことに、『TEEN VOGUE』のビデオプロデューサー兼エディターであるヤニス・カブレラが、ショーのバックステージでその使用色をキャッチした。
今シーズン、エンジェルたちがまとっていたのは、ネイルポリッシュブランドセリス(CELISSE)の2色。ひとつは、やわらかなベビーピンクの「ヴァニティ」、もうひとつは、軽やかなブラウンの「キャミソール」だ。いずれもブランド公式サイトによると、シアーながら重ね塗りが可能な“ビルダブル”なテクスチャーで、まさに“自爪を美しく見せる”理想の仕上がりを叶える。
これまで“ミニマルネイル”の代表格だったヘイリー・ビーバーの“グレーズドドーナツネイル”とは異なり、今回のヴィクトリアズ・シークレット流はよりストレート。極薄のシアーカラーに、ハイポリッシュな艶をかけ合わせたシンプルなスタイルこそ、リップグロスネイルの真髄といえる。
さらに、このシンプルな2色は、デザインネイルのベースとしても万能。ショーの中では「ヴァニティ」の上にクリスタルのストーンををあしらい、ミニマルな中にきらめきを添えたルックも。ミニマル派にもマキシマリスト派にもフィットする汎用性の高さは、いまのネイルトレンドを象徴している。
FROM TEEN.VOGUE
Text: Teen Vogue Translation: Makiko Yoshida
