今年で発売50周年を迎える明治のチョコレート菓子「きのこの山」とJUNKO KOSHINO社のファッションブランド「JUNKO KOSHINO」との異色のコラボレーションによるもの。

 明治にとって、この異色コラボは「きのこの山」の50周年施策の一環であり、ブランドの鮮度感アップやサステナブルな取組みの発信を目的としている。

 ファッションショーは二部構成で開催。会場にはコシノジュンコさんの招待客約320人が招かれた。

 一部の「JUNKO KOSHINO」ブランドコレクションファッションショーに続いて「きのコレ」ファッションショーが開催されると、きのこ風ヘアスタイルでカカオハスクから作られた衣装を纏ったモデルが次々と現れる。

 カカオハスク衣装は、合成皮革の表面の樹脂層に、チョコレートの製造過程で取り除かれるカカオハスクを粉砕したパウダーを混合することで一般的な合成皮革と比べ石油由来の原材料の含有率を低減している。

 カカオハスク衣装について、トークショーに臨んだ明治の萩原秀和執行役員グローバルカカオ事業本部長は「『ひらけ、カカオ』のプロジェクトを立ち上げ、カカオハスクを使ったアップサイクル事業を展開している。『きのこの山』発売50周年を記念して、カカオハスク生地を使ったファッションショーをさせていただきたいとコシノジョンコ先生にご相談させていただいた」と説明する。

 取材に応じた吉田伊織グローバルカカオ事業本部カカオマーケティング部カカオニュービジネスG課長補佐は「単においしく、おもしろい、だけではなくて、サステナブルな要素をイベントの中に盛り込んで発信し、サステナブルな要素を消費者に知っていただくことが重要だと考えている」と語る。

 今年3月には「きのこの山たけのこの里サステナブル宣言」を発表し、商品やキャンペーンなどの景品にも環境に配慮したサステナブルにつながる景品を選定している。

 コシノジュンコさん監修のTシャツ「JUNKO KIOKO Tシャツ」が当たるキャンペーンもその1つ。
 同Tシャツは、食べ物や植物から生まれた天然色素による染色手法「のこり染」を用いてカカオハスクで染色したものとなる。

 「今回のイベントはまだ点の活動であり、次の段階ではサステナブルについて継続的に情報発信していくことを考えていきたい」と意欲をのぞかせる。

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