SHINeeのリーダーとして確かなキャリアを築いてきたONEWが、久々の日本ミニアルバム『SAKU』をリリース。本作では、人生や音楽が再び花開く喜びをテーマとして描き、J-POPやシティポップなど多彩な音楽に挑戦。“限界のない自分”をテーマに掲げた。
10月に行われた日本武道館公演を目前にしたONEWが語った、音楽への探求心、ステージに懸ける想い、そして日本で感じた特別な瞬間とは。今のONEWの現在地と未来、素顔を紐解いていく。(編集部)
【オリジナル動画】SHINee ONEW、アルバムタイトル『SAKU』にちなんで“花”について質問!
SHINee ONEW、アルバムタイトル『SAKU』にちなんで“花”について質問!
『SAKU』で幅広い音楽スタイルに挑戦した理由とは?
――久々の日本活動で、花が開く瞬間を指す「(花が)咲く」をタイトルにしたミニアルバム『SAKU』を作った理由を教えてください。
ONEW:まず最初に、“花”をテーマにした作品を作りたいなと思ったんです。それで“Bloom”という単語がまわりから挙がってきたのですが、英語よりも、皆さんが普段使っている、伝わりやすい言葉を使いたいと思って「咲く」を僕から提案しました。それに「咲く」という言葉には、「人生が花開く」とか、「あの人は花開いた」という表現もあるじゃないですか。それも素敵だなと思って。
온유 ONEW JAPAN 2ND MINI ALBUM [SAKU] Highlight Medley
――美しい人生の瞬間が詰まったアルバムということですね。そんなアルバムに収録されている曲を1曲ずつ探っていきましょう。1曲目の「KIMI=HANA」は、軽やかで華やかで、オープニングにふさわしい曲ですね。ONEWさんは「KIMI=HANA」を最初に聴いたとき、どんな印象でしたか。
ONEW:ちょっとドキドキしました。よくわからないけれど、緊張感? 楽しいビートとリズムがあるからなのかな。冒頭でも説明した通り、僕の「咲く」のイメージは、幸せになったら花が咲く……です。「KIMI=HANA」はそのイメージをオープニングで印象付けてくれる曲だと思います。
――2曲目の「花のように」は、王道のJ-POP曲。これがタイトル曲ですね。
ONEW:タイトル曲はJ-POPにしたかったんです。自分がわかる範囲の中で、もっともJ-POPっぽい感じを表現した曲です。でも、歌うのは難しかった(笑)。「KIMI=HANA」のようにテンポが速い曲より、こういうセンチメンタルなちょっと遅いバラード曲の方が難しいんですよ。
――でもONEWさんの声の素敵なところが、たくさん入っている曲ですよね。
ONEW:そうですね。皆さんが「好き」と言ってくださるところをたくさん入れられたかな。でも歌うのは、難しい(笑)。
온유 ONEW ‘花のように’ M/V
――3曲目の「Lily」は、ちょっとシティポップみたいな感じで。
ONEW:ドライブする時に合う曲じゃないかな? 去年、韓国でめっちゃ流行ったジャンルです。日本80年代の雰囲気の曲。それができるのは、嬉しかったですね。
――曲の中でラップをやっていますよね。
ONEW:これはラップというのかな? 短いからナレーション? しゃべってる? どう言うのが正解なのかわからないけれど、韓国のアルバムでも3回くらいラップみたいなものはやっているので、新しいチャレンジではなかったかな。韓国語と日本語は似ているところがあるので、同じ感覚でやることができました。最近は自分ができる範囲の中でできることをちょっとずつやりたいモードなんです。
――公式YouTubeの動画(※1)で、この曲の主人公を「ちょっと情けない男」だと言ってましたが、ONEWさんは誰かと喧嘩した後に、花束を持って謝りに行くタイプですか。
ONEW:花束は……ないと思います。花束は、たまにお母さんにあげるくらい(笑)。
온유 ONEW JAPAN 2ND MINI ALBUM [SAKU] Commentary Video
――4曲目の「Beautiful Snowdrop」も軽やかで、ONEWさんの声に合う曲ですね。
ONEW:僕の声って、「悲しい恋」が似合いますよね。幸せな曲が似合ったら良かったのに(笑)。でもそれが面白いところだし、自分でも上手く表現できるところだと思います。
――先ほど「遅いバラード曲は難しい」とおっしゃっていましたが、この曲のようにアップテンポな曲の方が歌いやすいものなのですか?
ONEW:その感覚を説明するのが難しいんだけれど……。でも自分で考えながら表現をするので、それが合っているのか合っていないのかは、自分だけの感触になっちゃうんですよ。だから、皆さんがどう受け止めてくれているのかが、すごく気になります。僕に会う機会があったら、「ONEWさん、この曲はこんな感じでした」と感想を伝えてくださると嬉しいです。
――スノードロップの花言葉は「慰め」です。ONEWさんにとっての慰めは何ですか?
ONEW:身近にいてくれる人じゃないかな。いつでも話ができる人。僕はあまりしゃべるタイプの人間じゃないけれど、最近はちょっとおしゃべりが増えました(笑)。
――5曲目の「’Cause I believe in your love」は、壮大なロックバラード。ライブで映えそうですね。
ONEW:(取材は武道館公演前)まだ秘密ですけれど、そうなると思います(笑)。この曲も本当に日本っぽいと思いました。「花のように」のJ-POP、「Lily」のシティポップ、「’Cause I believe in your love」のバンドと美しいメロディ。これらは僕が考えた、日本らしい音楽。「僕、日本の曲やるんだ!」という気持ちが嬉しかったし、仕上がりは、自信満々です。
――おお! そうですか。そう思ってくれているのは、聴き手としても嬉しいです。ミニアルバム『SAKU』では、ジャンルの異なる5曲を歌いましたが、なぜ今回、幅広い音楽スタイルの楽曲をやろうと思ったのでしょう。
ONEW:限界がない自分を見せたくて。それが1番の目標でした。ラップっぽいことをやったのも、その流れです。
――じゃあ限界突破できましたね。
ONEW:ははは(笑)。できるように頑張ります。