<ライブレポート>aiko、自身初の夏フェス完走【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025】 - Moe Zine

 aikoが、9月15日に開催された【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025】(以下、RIJF)に出演した。

 aikoは今夏、自身初となる夏フェス出演を果たした。8月23日の【MONSTER baSH】を皮切りに、8月30日の【SWEET LOVE SHOWER】を経て、そして今回の【ROCK IN JAPAN FESTIVAL】で、初の夏フェスシーズンを完走した。

 開始時刻が近づくと、熱気で満ちた<GRASS STAGE>フロアからaikoコールが巻き起こる。期待が高まるなか、2000年にリリースされたメジャー2ndアルバム『桜の木の下』から「愛の病」でライブは幕を開けた。原曲よりややテンポの速いライブアレンジが、オープニングにぴったりな疾走感を生み出す。

 「はじめまして、こんばんは! aikoです!」と、元気な挨拶とともに突入した「二人」では、切なさをにじませながら快唱。間髪入れずに「ボーイフレンド」が始まると、aikoは両サイドに伸びた花道へ。花道の一番端まで足を運び、<GRASS STAGE>に隣接するフクダ電子アリーナの観客にも手を振りながら「aikoでーす!」と自己紹介するチャーミングな一幕も。続く「恋のスーパーボール」では、ミラーボールが夜の<GRASS STAGE>をキラキラと照らし、その光の中、aikoは軽快なステップを踏む。一転、スローテンポの「食べた愛」では、柔らかな歌唱でゆったりとしたムードを作り上げた。

 MCでは、初の夏フェス出演、そしてRIJFが今夏ラストであることを語り、「みんなにとっても楽しい夏の納めになるように頑張ります」と、真摯な思いをにじませた。そして、代表曲のひとつ「カブトムシ」では、色のないシンプルな照明がaikoの歌声だけを際立たせる。オーディエンスもじっくりと聞き入っていた。

 ライブ定番曲「be master of life」では、おなじみの「男子!」「女子!」「そうでない人!」のコール&レスポンスに加え、「後ろの人!」「真ん中!」「前!」と煽り、最後に「全員!」で会場をひとつに。フェスの空間でありながら、aikoのワンマンライブを彷彿とさせる親密な空気が会場を包み込んだ。

 はねたリズムが心地よい「beat」から、笑顔で<君にいいことがあるように>と歌いかける「ストロー」へ。そしてラストは、夏の終わりにぴったりな「花火」。フロアにハンドウェーブが広がり、多幸感に包まれたままライブは終了した。

 RIJFは9月13日、14日、15日、20日、21日の2週間にわたって開催され、5日間合計で30万人を動員した。

Photo:ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025

◎公演情報
【ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025】
2025年9月13日(土)14日(日)15日(月・祝)/20日(土)21日(日)
千葉・千葉市蘇我スポーツ公園
<セットリスト(aiko)>
1.愛の病
2.二人
3.ボーイフレンド
4.恋のスーパーボール
5.食べた愛
6.カブトムシ
7.Loveletter
8.be master of life
9.beat
10.ストロー
11.花火

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