3列目には、髙橋、山口の三期生に加え、平岡海月、竹内希来里、渡辺莉奈、石塚瑶季、小西夏菜実、清水理央の四期生が並ぶ。注目すべきは、ここに表題曲初参加のメンバーが5人も含まれていること。平岡、竹内、渡辺、石塚、清水。彼女たちはいずれも2022年に加入した4期生。加入から約2年半を経ての表題曲への選抜は、彼女たちの準備が整った証であると同時に、「今、この20人で戦う」というグループの意志表示でもある。 また、新キャプテンに就任した髙橋も同列に立つことになる。彼女が後列に回ることで、全体の調和とバランスを見守る視線が生まれることになる。パフォーマンスにおける髙橋の安定感と表情力は、3列目でも確実に光を放つはずだ。

 3列目というポジションは単なる序列ではなく、むしろ未来へのスタートラインであり、ここから表題曲常連へと駆け上がる可能性を秘めた特別な列だ。新キャプテン・髙橋とともに、彼女たちがどのように“自分の場所”を見つけていくのか。「Love yourself!」というタイトルに込められたメッセージは、まさにこのラインのメンバーたちにこそ真っ直ぐに響くものかもしれない。

 今作『Love yourself!』では、グループに在籍する20人が全員選抜メンバーとして表題曲に参加する。これはグループ結成以来長く全員で前に出るスタイルを続けてきた日向坂46にとっては、ある意味で原点回帰のような形になる。しかし、一期生が卒業し、グループを再構築するフェーズに入った今、あらためてその方針を貫いたことにこそ、大きな意味があるのだと思う。

 タイトル「Love yourself!」には、“自己肯定”や“自己愛”のメッセージが読み取れる。小坂をはじめとした先輩メンバーはもちろん、今回初めて表題曲に参加する後輩メンバーにとっても、自分自身を愛し、自信を持って未来へ進むための第一歩になる楽曲になるはずだ。

 グループの外ではなく、内側から始まる変化。それを象徴するような今作は、日向坂46がまた新しい物語を歩み始めたことを、フォーメーションという構図を通して静かに、しかし力強く伝えている。

日向坂46 富田鈴花&松田好花、正源司陽子&藤嶌果歩 支え合いながら歩む“花ちゃんズ”と“しょげかほ”の絆

日向坂46には、富田鈴花と松田好花による“花ちゃんズ”、そして正源司陽子と藤嶌果歩による“しょげかほ”と、グループ内のコンビ文化…

リアルサウンド 編集部

影山優佳&長濱ねる、けやき坂46の衣装で“奇跡の2ショット” サプライズ投稿に「かげねるの破壊力よ」

影山優佳が4月8日、自身のInstagramを更新。長濱ねるとの舞台裏2ショットを披露している。

リアルサウンド 編集部

川崎龍也

川崎龍也
Follow on SNS

音楽を中心に幅広く執筆しているフリーライター。YouTubeを観ることが日課です。

川崎龍也の記事一覧はこちら

Write A Comment