朝日小学生新聞 佐藤美咲
写真・倉田貴志
引き出しをたくさんつくって
自分の声で何かを届ける喜びを知ったのは、小学生のころ。放送委員会の活動で、朝や給食の時間に放送することを楽しんだ。中学生になると、声優の仕事にあこがれを持つようになった。
「この役に受かっていなかったら、十数年、声優を続けられていなかったかも」。テレビアニメ『アイカツ!』シリーズで演じた大空あかり役は、そう話すほど思い入れが強い。
登場するのは、アイドルを育てる「スターライト学園」でトップアイドルをめざす女の子たち。その中でもあかりは「努力する天才」だと感じた。放送が終わってからも「あかりに会ったときにはずかしくないようにしなきゃ」と、自分をふるいたたせてきたという。
演じてから10年。同じくアイドルをえがいたアニメ『プリパラ』とコラボレーションする劇場アニメ『アイカツ!×プリパラ THE MOVIE -出会いのキセキ!-』の台本を読んだときは「わくわくした」と笑う。時空に生じたゆがみによって、あかりと、『プリパラ』の主人公・真中らぁらが奇跡の出会いを果たす。プリパラの登場人物たちの「○○ぷり」「かしこまっ!」などという口ぐせは「かわいくて私も言ってみたくなりました」。
10年前は、初めてアニメシリーズの主人公を演じることに不安やプレッシャーもあった。しかし他の作品もへて、「あかりを一番理解しているのは自分。今回、100%自信を持ってマイクの前に立てた」と胸を張る。
声優の仕事に興味がある子どもたちには「いろいろな経験をして」とアドバイスする。「やったことがないことを声で表現するのは難しいからこそ、いまのうちから引き出しをたくさんつくっておいてほしいですね」
劇場アニメ『アイカツ!×プリパラ THE MOVIE -出会いのキセキ!-』
10月10日公開

©Aikatsu, Pripara 10th Project
それぞれの世界でかがやくアイドル・大空あかりと真中らぁらの2人が突然、同じステージに立つことに! 合同ライブフェスで夢のコラボレーションを楽しむアイドルたちだったが、らぁらの実家は「パパのパスタ」から「パパの中華」に変わり、あかりたちが暮らすスターライト学園の寮が小さくなるなど、異変が起こり……。
下地紫野(しもじ・しの)

写真・倉田貴志
6月4日生まれ、沖縄県出身。高校生のころに、地元・沖縄を舞台にした作品の声優オーディションに合格する。出演作にテレビアニメ『ハクメイとミコチ』、映画『劇場版 のんのんびより ばけーしょん』など。
(文・佐藤美咲)
(朝日小学生新聞2025年10月3日付)

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著者
佐藤美咲
(朝日小学生新聞)
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