Photo: Umberto Fratini / Gorunway.com
過去への憧憬と、大都市が生み出すエネルギーから着想を得て、イタリア人デザイナーのアンドレア・ポンピリオは今季のオニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)のコレクションを作り上げた。
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「私が今回インスピレーションを受けた人たちは、私が個人的にパリのカフェや東京の街角、上海の街にいそうだと思う人たちです」と彼は言う。ブランドのアーカイブもまた、コレクションの重要な出発点となった。1974年に陸上競技用ウェアとしてローンチした「PAW」からインスパイアされたスリムなトラックパンツは特にそうだ。パンツのシグネチャーである鮮やかなイエローと、合わせられていたランジェリー風のトップ、メンズライクなブレザー、そしてヒールがコントラストを描き、ポンピリオが好むヴィンテージのテイストと現代のワードローブを融合させたスタイリングを実現していた。
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コントラストはその他のルックでも見られ、天然皮革を使用したオーバーサイズのバイカージャケットは、美しい仕立てのワイドパンツやランジェリー風のスリップドレスに合わせられて登場。オレンジ色のマウンテンパーカ、シャープなカッティングのウエストにフリルのディテールが目を引くトラッカージャケット風のブルゾン、バラとデイジーの花がプリントされた軽量のキルティングジャケットなども、相反するスタイルのアイテムと組み合わされていた。そしてビーズやスカラップヘムで飾られたタンクトップドレスは、ウエスト部分にドローストリングが通されており、華やかさとスポーツウェアの雰囲気を纏う。