世界で活躍するファッションデザイナーの輩出を目指すファッションプライズ「FASHION PRIZE OF TOKYO 2026」の受賞デザイナーに「ヨーク(YOKE)」の寺田典夫が選出された。国際的知名度向上のために2026年1月と6月にパリでコレクションを披露するほか、3月の「Rakuten Fashion Week TOKYO」でのイベントの実施を予定している。

 デザイナーの寺田典夫は、文化服装学院デザイン専攻科を卒業後、OEM会社や国内ブランドで生産や企画を経験。2016年に独立し、2018年秋冬シーズンに「ヨーク」を立ち上げた。「TOKYO FASHION AWARD 2022」を受賞し、2022年秋冬シーズンに東京ファッションウィークでランウェイショーを開催。2024年には青山にブランド初の旗艦店をオープンした。現代アートからのインスピレーションを落とし込んだ、一見ベーシックながら捻りの効いたリアルクローズを展開している。

ヨークのコレクションヨークのコレクション

セレモニー会場に展示されたヨークのコレクション

Image by: FASHIONSNAP

 FASHION PRIZE OF TOKYOは2017年に設立。国内外で知名度がある東京のファッションデザイナー1組を選定・表彰し、パリでのコレクション発表をサポートしている。昨年は「シュタイン(ssstein)」の浅川喜一朗が受賞した。

 審査員はサザビーリーグリトルリーグカンパニー執行役員ロンハーマン ウィメンズクリエイティブディレクターの根岸由香里、クリエイティブディレクターの長尾悦美、ファッションキュレーターの小木 “Poggy” 基史、ファッションディレクターの髙島涼の4人。「今後東京を代表するインターナショナルブランドになる可能性がある」「デザイン・アイテム数・価格帯で知名度向上の可能性がある」「海外出展の意欲があり、支援内容を実地する体制がある」という3つの観点で審査を行った。

 寺田は受賞に際して「率直に嬉しい。ブランドを始めて8年、ヨークというブランド名の由来通り、服を通じて人と人を繋ぐための取り組みをずっと続けてきた。今回の受賞も、ブランドに関わる方々に支えられてきた結果だと実感している。以前パリで開催した展示会を通じて、日本の服作りの技術は現地で高く評価されていると感じた。来年1月にはパリでランウェイショーを行うが、その魅力をどのように自分のブランドの中で表現するのか、是非注目して欲しい」とコメントした。

YOKE 2025年秋冬

関連記事

YOKE

2025 AUTUMN WINTERルックブック

Write A Comment