ボーンデジタルの3DCG専門誌『CGWORLD vol.331』で、ソーシャルVR・VRChatのアバターファッションに特化した、スナップ企画「CGWORLD アバターファッション投稿祭」が実施される。
2026年2月10日発売の同誌では、特集「デジタルファッション制作ハンドブック2026」が掲載。本企画はこれに関連した、VRChatで撮影したファッション写真を一般公募する参加型企画だ。
応募期間は9月19日(金)〜10月11日(土)を予定。優秀作は『CGWORLD vol.331』上で掲載される。
Xでハッシュタグをつけて応募 VRChatゆかりのクリエイターが審査員に
『CGWORLD』は、3DCGや映像クリエイターに特化した月刊誌。これまでもVRChatをたびたび取り上げており、2024年8月発売の『CGWORLD vol.313』では、VRChatを全面的に取り上げる特集を企画した。
スナップ企画は、Xでハッシュタグ「#CGWアバターファッション投稿祭」を付与した投稿が参加対象。投稿枚数に制限はなく、過去にコンテストなどで入賞した作品でも投稿可能となっている。
特別審査員には、ファッションメディア「WWDJAPAN」編集長の村上要さんのほか、3Dクリエイターのゆいぴさん、バーチャルフォトグラファーのTATAMIさんなど、VRChatで活躍するクリエイターも参加する。
アパレル業界も注目するバーチャルファッション
VRChat向け3Dモデルが多く流通するクリエイターEC・BOOTHでは、2024年の3Dモデルカテゴリの取扱高は約58億円に到達。その内訳を占めるものとして、ユーザーのアバターに着せる3D衣装は強い存在感を発揮している。
特に、アバターと衣装の組み合わせを楽しむアバターファッションは、著名なクリエイターや、活発なコミュニティを生み出すほどに熱量が高い文化として発展している。
「CGWORLD アバターファッション投稿祭」特別審査員のゆいぴさんも、この文化のプレイヤーの一人。自身も3D衣装ブランド「Melty Lily」を運営しているほか、バーチャルファッションショー「Voyage」も主催した経験がある。
バーチャルファッションショー「Voyage」(2024年夏開催)
こうした熱量を受けて、セレクトショップのBEAMS、アパレル販売/EC運営のアンドエスティHD、老舗婦人向けシューズブランドのダイアナなど、現実のアパレル企業の参入も相次いでいる。
フリーライター・編集者。1991年生まれ、東京都出身。早稲田大学 文化構想学部卒。
VRとVTuberがきっかけで執筆活動を開始し、Webエンジニアを経て、2022年に独立。XR/VTuber/ソーシャルVR(メタバース)/AIを中心に取材・執筆活動を行っている。
プライベートではVRChatに入り浸る。プレイ時間は4000時間程度。