約40年にわたってトレンド/モノを紹介してきた小学館の雑誌「DIME」。発売中のDIME9・10月合併号では発売からガンプラ45周年を記念し、その軌跡をまとめた大特集を掲載中だ。本記事ではその特集からガンプラの魅力を発信する、LINKL PLANETの尾本侑樹奈さんと佐藤咲菜さんにガンプラを初心者が楽しむステップや二人のガンプラ愛を聞いた。
ガンプラアイドル「LINKL PLANET」とは?
「パーツとパーツをつなぐプラモデルのように、プラモデルとファンの皆さん、プラモデルと世界(=プラネット)をつなぐ」をコンセプトに活動中のBANDAI SPIRITS公式アンバサダー。4thシングル「プラトモ」が7月30日発売。GSIクレオスではメンバーカラーの塗料も展開中。
お話をきいた「LINKL PLANET」のメンバー
LINKL PLANET 尾本 侑樹奈さん
1999年6月28日生まれ、愛知県出身。2024年10月『人生下剋上オーディション』に合格し、第3期生としてLINKL PLANETに加入。『量産型ルカ -プラモ部員の青き逆襲-』(テレビ東京系)にてプラモデル部副顧問ナツ役として出演中。作っていて一番楽しい部位は「前後パーツがハマる瞬間が快感」との理由で〝胸部〟!
LINKL PLANET 佐藤咲菜さん
2006年4月23日生まれ、大阪府出身。2022年12月、第2期生としてLINKL PLANETに加入。新曲「バイバイエスケイプ」ではセンターを務める。今作ってみたいガンプラは「以前、制作中に白い翼を折ってしまったのでリベンジがしたい!」との理由で『RG 1/144 XXXG-00W0 ウイングガンダムゼロ EW』。
初心者がガンプラを楽しむステップ
STEP 1 制作に必要な道具をそろえる
安価なものでも大丈夫なので、ピンセットやヤスリなどの道具を揃える。扱いに慣れたらニッパーだけは良いものにしよう。「デカールを貼る時に便利なのが『綿棒』。デカールを傷つけずにしっかりと圧力をかけられます!」(尾本さん)
ニッパー
BANDAI SPIRITS『ビルドアップニッパー』2112円
ハイカーボンスチール製で切れ味と耐久性を両立。「いいニッパーはパーツを切り離す作業がラクになります!」(尾本さん)
パーツセパレター
BANDAI SPIRITS『パーツセパレーター』330円
間違ってはめてしまったパーツ同士をスムーズに取り外すことができる。「初心者にとって心強い味方です!」(佐藤さん)
STEP 2 +αアイテムを用意
「説明書どおりに作る(素組み)だけでもカッコいいガンプラですが、ひと手間を加えるだけで愛着がさらに強くなります。おすすめは『スミ入れ』。陰影を強調するだけで〝自分のガンプラ感〟が増します!」(佐藤さん)
スミ入れマーカー
GSIクレオス『ガンダムマーカー スミいれ/極細タイプ』275円
STEP 3 制作後の楽しみ方
完成後に〝撮影会〟をするのも楽しみ方のひとつ。「パッケージや劇中シーンのポーズを再現するのもいいし、アングルを探りながら足が長く見えるように撮るのもおもしろいですよ。私は撮影したらすぐにSNSで披露しちゃいます(笑)」(尾本さん)
「LINKL PLANET」のおふたりのガンプラ愛
おふたりの初ガンプラ
BANDAI SPIRITS『RG 1/144 MS-06Sシャア専用ザク』(尾本さん)
ガンプラに難易度があるとは知らずに購入し、パーツが多くて大苦戦したという。「ガンプラ好きの親に教えてもらいながら何とか作り上げました」
BANDAI SPIRITS
『HGUC 1/144 ユニコーンガンダム デストロイモード NT-DパールクリアVer.』(佐藤さん)
透明感のあるデザインにひと目惚れをして購入。「可愛くて驚きました! 作った後に『機動戦士ガンダムUC』も視聴してさらに感動しましたね」
制作したガンプラのこだわりポイント
〝天然石塗装〟がマイブーム!(尾本さん)
3rdシングル『胸にいつもガンプラを』の特典だった『ベストメカコレクション 1/144 RX-78-3 G-3ガンダム (REVIVAL Ver.) [メタリック]』をベースに〝天然石塗装〟を施す。「ガンダムベースの塗装ブースにこもって集中し、1日で完成させました!」
筆塗りを4回重ねた腰部がポイント!(佐藤さん)
自身の私服姿をイメージしながら塗装した『HGUC 1/144 MSM-07 ズゴック』。「すべて筆塗りで、カーキ色のワンピースにシルバーアクセサリーをプラスしたコーデっぽくしています。ズゴックを作った理由ですか? 丸いフォルムが可愛いから(笑)」
おふたりに聞いたガンプラ愛
──まずはおふたりのガンプラ歴について教えてください。
尾本 LINKL PLANETのオーディションをきっかけに始めたので、もう少しで1年になります。好きなガンプラは『HG 1/144 ブラックナイトスコードカルラ』。翼のあるMSが大好きなんです!
佐藤 (笑)。私は2年半で、好きなのはゴツくて大きなタイプ。最近は『HG 1/144 サイコ・ガンダムMk-Ⅱ』を作っています。
尾本 すごい! 私もそろそろサイズが大きくてギミック満載のガンプラに挑戦したいんだよね。
佐藤 大きいのはおもしろいよ〜。塗装のやりがいもあるから。
──ふたりの塗装のこだわりは?
佐藤 私は〝筆塗り派〟。去年に制作した『MG 1/100 リック・ドム』では、あの重厚感のある足を筆塗りできて大満足でした!
尾本 塗装は楽しいよね。ガンプラの雰囲気がガラッと変わるのがおもしろくて私もハマってます。個人的には最近〝天然石塗装〟に挑戦中です。塗装を始めたい人はガンダムベース限定商品の『ペインティングモデル』がおすすめ。成形色がほとんど白なので、塗装の練習にちょうどいいんですよ。
──ガンプラを作っている時の好きな瞬間や苦手な作業は?
佐藤 〝あるある〟だと思いますが、私は最後にすべてのパーツを組み合わせる瞬間が一番好き!
尾本 わかる(笑)!
佐藤 命が宿る瞬間だよね。
尾本 私はヤスリがけが苦手……。せっかちだからヤスリを使い分けるのが性に合わず、いつも塗装で誤魔化そうとしちゃう(苦笑)。
──最後に、ふたりにとって「ガンプラの魅力」は?
尾本 組み立ても塗装も奥が深くて一生楽しめるところです!
佐藤 素組みのままでもデコってもいい自由なところが好きです。
取材・文/峯 亮佑
撮影/藤岡雅樹
編集/田尻健二郎
WEB再編集/吉田博明
©創通・サンライズ
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