優勝した「コスメキッチン」岡山一番街店の坂本遥さん
マッシュホールディングスはこのほど、自社販売員の接客ロールプレイング大会の決勝戦を東京・麹町の本社で実施した。同イベントは今年で11回目を迎え、今回の参加人数は3300人。決勝には、ファッション、ビューティ、フードの現場で働く、各地区予選を勝ち抜いた13人が出場し、「コスメキッチン(COSMEKITCHEN)」岡山一番街店の坂本遥さんが1位に輝いた。
坂本さんは2022年2月にマッシュホールディングスへ入社。以来「コスメキッチン」岡山一番街店で販売員としてキャリアを重ねてきた。接客ロールプレイング大会への出場は2度目で、昨年は5位に入賞。今年、初優勝を飾った。
近藤広幸社長は「各ブランドの代表として非常にハイレベルな戦いで、審査員を悩ませるほど素晴らしかった」と総括。優勝した坂本さんを「まさに『コスメキッチンのミューズ』」と評し、「岡山に通いたいなと思うほど素敵だった」とコメント。審査員からも「製品をすすめる根拠が明確で、会話のキャッチボールが自然。安心感を与える柔らかさの中にしっかりとした説得力があった」と高い評価が寄せられた。
審査中の様子
審査中の様子
審査中の様子
審査中の様子
近藤広幸マッシュホールディングス社長
観客席には応援に駆けつけたたくさんの同僚の姿が
2位は「フレイアイディー(FRAY ID)」ルミネ有楽町店の安藤璃子さん、3位は「ミュシャ(MUCHA)」京都髙島屋S.C.[T8]店の田中彩華さん、4位は「スナイデル(SNIDEL)」新宿マルイ本館店の古瀬村南砂さん、同率5位は「フレイアイディー」アトレ恵比寿店の冨永里佳子さんと「セルヴォーク(CELVOKE)」ルミネ新宿1店の高嶺知美さんが入賞した。
優勝者インタビュー
「自分が頑張った姿を見てもらえる機会はそうそうない」
WWD:昨年は初出場で5位。2度目の挑戦をした理由は?
坂本遥「コスメキッチン」スタッフ(以下、坂本):昨年5位で受賞させてもらい、嬉しかった反面、自分の課題も見つかりました。そのリベンジをしたいという気持ちと、人生の中で自分が何かに向かって頑張ってそれを人に見ていただく機会って、誰にでも会う機会じゃないと思っていて。もちろん緊張などはあったのでそこに挑戦する勇気もありましたが、人生規模で考えた時に挑戦しないのはもったいないと思いました。
WWD:人前に立つのは得意でしたか?
坂本:吹奏楽部で演奏することはありましたが、発表はむしろ苦手で人見知りでもありました。だから昨年の入賞も今回の優勝も「自分じゃないみたい」という不思議な気持ちです。
WWD:今回工夫をした点は?
坂本:ビューティーは手元に収まる製品が多いために接客で動きが出づらく、私は声にも抑揚が出にくいので、手振りや所作で表現することを意識しました。
WWD:「コスメキッチン」で働く魅力は?
坂本:売上目標はもちろんありますが、それ以上に「本当にその人が長く使えるものを提案する」という方針があります。自分自身コスメキッチンの商品が好きだからこそ、心から提案できるのが嬉しい。お客様のことを知れば知るほど「今はこの製品ではないかな」「この製品をあのお客さまにぜひ届けたい」と思える瞬間があり、心と心でつながれる接客にやりがいを感じます。
WWD:今後の目標は?
坂本:店頭での接客を続けながら、将来的にはトレーナーのように接客を伝える立場にも挑戦したいです。自分が教えを受けて成長できたように、次は人に影響を与えられる存在になれたらと思います。