大坂なおみのヘアアクセサリーに注目

2025年USオープンで、ジュエルトーンのナイキ(NIKE)のカスタムウェアを纏った大坂なおみ。そのルックを見て、長年のヘアスタイリストであるマーティ・ハーパーの創造力に火がついた。

「私たちは常に、華やかさと実用性を融合させています」とハーパーは語る。二人が初めて出会ったのは5年前の撮影で、それ以来信頼関係を築きながら歩んできた。「なおみは最初はとてもストイックに見えるかもしれません。でも心を開いたとき、彼女がどれほど素晴らしい人間かが分かります」

今回のUSオープンでは、全仏オープンでの“可愛らしい”アプローチから一歩進み、より力強い表現を追求した。着想のきっかけは、ナイキのウェアに描かれたバラのモチーフ、そして偶然訪れたパリの伝説的キャバレー「クレイジーホース」で目にした、きらめくヘアアクセサリーだった。「その瞬間、『バラをクリスタルで飾るべきだ』とひらめいたんです」とハーパーは振り返る。

「このスタイルは、なおみのハイチ系アフリカンのルーツを感じさせるカールの質感に、原宿のエッセンスを少し加えました」とヘアスタイリストのマーティ・ハーパーはコメント。

「このスタイルは、なおみのハイチ系アフリカンのルーツを感じさせるカールの質感に、原宿のエッセンスを少し加えました」とヘアスタイリストのマーティ・ハーパーはコメント。

Robert Prange/Getty Images「なおみにとても似合う美しいルックでした。バラが髪を流れるように飾るイメージで仕上げたんです」

「なおみにとても似合う美しいルックでした。バラが髪を流れるように飾るイメージで仕上げたんです」

Susan Mullane/ISI Photos/Getty Images

完成したルックは、大坂のハイチ系アフリカンのルーツを反映したカールの質感と、原宿カルチャーの遊び心を織り交ぜたもの。「バラが髪に滝のように流れるイメージでデザインしました」と彼は語る。

制作には、スタイリスト仲間のクレイトン・ホーキンス、そしてNY発の前衛的なアクセサリーブランド「A-Morir Studios」のケリン・ローズ・ゴールドが参加。3Dプリントで大小さまざまなバラを試作し、華やかなブーケを完成させた。さらに、ファンを喜ばせたのは、大坂ならではのユーモア。“ビリー・ジーン・ブリング”、“アーサー・フラッシュ”、“ラビリーブ”、“アルシア・グリッターソン”、“アンドレ・スワッガッシー”と名付けられたキャラクター「ラブブ」が、きらめく世界観をさらに盛り上げた。

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