世界で最も愛されるファッションブランドの一つを築いたイタリア人デザイナー、ジョルジオ・アルマーニ氏が死去した。91歳だった。
アルマーニ氏は４日に自宅で死去したと、同氏が率いていた企業が発表。「最後まで疲れを知らず、死去する数日前まで働き、会社とコレクション、現在および将来の多くのプロジェクトのために尽くしていた」と発表文で明らかにした。
同氏は６月に開かれたファッションショーを病気からの回復中だとして欠席していた。病名は明らかにされていない。
ジョルジオ・アルマーニ氏（2015年、ミラノ）
Photographer: Guiseppe Cacace/AFP/Getty Images
医学生出身のアルマーニ氏は1975年に自身の名前を冠したブランドを設立。「アンコンジャケット」と呼ばれる体のラインを柔らかく見せる特徴的なジャケットのほか、ジーンズやシャツ、サングラス、靴などファッション全般を手がけ、競合が張り合うことが難しいほどのリテール帝国を作り上げ、「イタリア製」を消費者にとって品質の証として定着させることに寄与した。
アルマーニ・エクスチェンジやエンポリオ・アルマーニなどのブランドで上げたアルマーニ社の2024年売上高は23億ユーロ（約4000億円）。ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、アルマーニ氏個人の純資産は約95億ドル（約１兆4100億円）に上り、イタリアで最も保有資産の多い一人だった。
原題：Giorgio Armani, Billionaire Italian Fashion Designer, Dies at 91（抜粋）