乃木坂46が“最強のアイドルグループ”であり続ける証

 一方で、神宮4DAYS公演には期待だけでなく、試練も孕んでいる。ドーム公演や神宮公演のチケットが即日完売するのがこれまでの常。今回の公演も、一般発売に伴って開放されたステージバック席を除いて全席が完売し、高い需要が示された。世代交代を経てなお、大規模な動員力を維持できているという事実は、グループが着実に次の時代へと歩みを進めている証であるのと同時に、乃木坂46が“最強のアイドルグループ”であり続けているとも言えるだろう。神宮のステージは、その力をあらためて証明する場となるはずだ。

 今回の神宮公演初日となる9月4日は、2016年に3期生が乃木坂46に加入した記念日でもある。彼女たちは加入9周年を迎え、活動10年目へと突入する。すでに1期生と2期生は全員卒業し、3期生がグループの先頭を行く存在となった。昨年5月に卒業した山下美月がかつて『乃木坂46 真夏の全国ツアー2021』で語った「乃木坂46は私たちが守り続けます」という言葉は、単なる決意表明ではなく、今の乃木坂46の現実そのものとなっている。今回の神宮公演は、グループの過去を継承しつつ、新しい未来へと進んでいく姿を象徴するステージに期待したい。

乃木坂46 『三番目の風』Short Ver.

 『真夏の全国ツアー2025』は、6期生の登場と成長、新曲「Same numbers」が切り拓いた新たな表現を追い風に進んできた。そして、全国をまわる中で積み重ねてきた出来事が、すべて明日からの4日間に集約される。そこで観客が目にするのは、過去と現在と未来が交錯する“今”の乃木坂46の姿。活動10年目を迎える3期生、加入したばかりの6期生、そしてグループ全体で挑む新たな挑戦――。そのすべてを抱えた上で、神宮の空の下に立つ彼女たちは、きっと新しい景色を見せてくれるだろう。

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川崎龍也

川崎龍也
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音楽を中心に幅広く執筆しているフリーライター。YouTubeを観ることが日課です。

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