久保嘉男が手掛ける「ヨシオクボ(yoshiokubo)」が、「Rakuten Fashion Week TOKYO 2026 S/S」でフィジカルショーを開催し、2026年春夏コレクションを発表した。
2026年春夏シーズンでは、渋谷ヒカリエを舞台に、ブレイキンを演出に取り入れたショーを開催。ブレイクダンスの世界大会 Red Bull BC Oneが協賛し、MCとしてパリオリンピックでブレイキンのテレビ解説を務めたKENTARAWが参加した。ファッション関連のイベントでは異例ともいえる「大きな拍手と大きな声援で盛り上げていきましょう」というアナウンスとともに始まった今回のショーは、オリンピック経験者 Shigekix選⼿(半井重幸)率いるブレイキンチーム「XII After Ours」と結成20周年を迎えた「FOUND NATION」が、ダンスバトルを披露。その周りを新作を着用したモデルが歩いた。パフォーマーが着用していた服も全てヨシオクボ2026年春夏コレクションの新作だった。
今シーズンのテーマは「Tailored for the Spin」。デザイナーの久保が好んで見ると言うストリートダンスから着想を得て、ダンサーが着用した時に美しく見える服を中心にラインナップした。コレクションでは、ブランドの代名詞とも言えるギャザーを大胆に用いたシャツやジャケット、パンツのほか、手刺繍でフラワーパターンを表現したアロハシャツとパンツのセットアップ、ゆらゆらと波のように揺れる大きなドレープを表現したシャツセットアップなどを展開。煙草「マルボロ」風のフォントで「Melbourne」と刺繍したシャツも登場した。
デザイナーの久保は今回の演出の意図について「2025年春夏コレクションで披露した吉本新喜劇とのコラボショーを超えるものは何かとずっと考えて、今回のブレイキンとのタッグを思いついた。違和感はあると思うが、その違和感を含め新しい形のショーとして楽しんでもらえたら嬉しい」と話した。