【朗読】『抒情小曲集』室生犀星(読み手:能登麻美子)

のとまみ子の葉ノ局 [音楽] 無ろ 夏の朝 何という虫か知らねど 時計の針の冷たきに吐いのり つつと泣く 物言えぬ 虫けらの悲しさに 砂山の雨 [音楽] 砂山に雨の消えゆく音 草も心身 海も心身やか [音楽] なる夏の思いも 我が皆にかなり 草に古れば草は正尾に 雨に降れば 雨もまさおなり 砂山に埋め去るものは君が中い なくすぐ優る夏の思いか 磯草村は売れす か目の卵変らずして 明るき中に鎖蹴り 初夏 いよいよ青き世となり 我 をはます就は 都の町を彷徨いぬ [音楽] 都の町は限りなく 悲しよとなり、 いよいよ 青き世となり、 夏は緑の木つけて 君の衣にキつけて いよいよ青き世となり 合唱 その 坂は美日 延遠 坂は緑の下り坂 ゆは祈りの金が鳴る その やは中夕ぐれに 我も夕ぐれは中に ネギは衰 の日に そはも言う 我も言う [音楽] 旗は光て麦を吐きそ は夕ぐれ旗中に 我も夕ぐれ 中に その3 神戸 今は緑を活傷する 厳しき心となり 自らを迫る心となり 主を 山の麓元に我住みて 少し衰 今は緑の木々に その高きあに 神戸たれ 合唱する。 その4 虫のごとき 瞳の汚れ。 汚れしまま 今日は知る 深き残下げ下げの値を知る [音楽] その子 都に住めど 心にしげる 深き田舎の夏 日を置いては深 慈しみある地の夏 [音楽] その6 流れに向かい釣りをたる 皆底深く [音楽] 潜めるものにフレントし 祈るがごとく釣りをた 崖より今は涙たれ介 のあなた 流れに感じ 波の重みはきる 肩の上に 祈るがごとく 釣りをた [音楽] あ [音楽]

『能登麻美子 ことのはNOTE』より、朗読パートをお届けします。

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