「ディオール」2025年春夏コレクション GIOVANNI GIANNONI
キラキラや艶めきを帯びたスカートを普段使いする着こなしが広まってきました。パーティーイメージが強かったシャイニーなアイテムをあえて日常に持ち込む、デイリークチュールの提案です。まばゆい質感をたたえたスカートは、軽やかなサマールックに華やかさと高揚感をもたらし、リッチで力強い印象へと導きます。
「ディオール(DIOR)」は、光を浴びて艶やかにきらめく、手仕事感際立つラップスカートを披露しました。一方、上半身には薄手のボディースーツ風トップスをコーディネート。スポーティーやカジュアルなど、相反するムードのトップスと、キラピカ系スカートは、好相性を発揮します。今回は、パリとミラノのランウエイから、“キラピカスカート”をまとったルックを選り抜きました。
半透明のフィルム風スカートが描く
涼やかなセンシュアル
「ドリス ヴァン ノッテン」2025年春夏コレクション
シャイニー系のスカートといえばではラメやスパンコールが一般的ですが、フィルムやPVC(ビニール)素材を用いる使うと、水に濡れたような質感が生まれ備わります。艶つややかな透明感もこれらの素材の持ち味。サマールックに涼やかさを添えてくれもらえます。
「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」は、深みのあるのクリムゾン系レッドで彩った装いを提案です。フィルムのように艶つやめくいた半透明のスカートが、半透明で程よくセンシュアル。抽象的なモチーフのプリントが、ミステリアスな雰囲気をまとわせました。歩み動きに応じて揺れ動くドレープが、エレガントな足さばきを印象付けます。トップスは同系色のキャミソールで合わせて、“ヘルシー&セクシー”に仕上げました。
シルバー一色で魅せるスカート
クールな近未来ムード感
「ラバンヌ」2025年春夏コレクション
シルバーのまばゆさは、クールでスタイリッシュな雰囲気を印象付けます。ギラつきを抑えたトーンであれば、幅広いシーンで活躍します。さらに、近未来的なサイエンスムードや工業的な無機質感を醸し出せるのも、シルバーならではの魅力です。
メタリックが得意といえば、「ラバンヌ(RABANNE)」。シルバーのきらめきを帯びたタンクトップとスカートのセットアップを披露しました。タンクトップ効果で、どこかスポーティーなたたずまい。生地をたっぷり用いたスカートはエフォートレスな風情を漂わせ、自然な落ち感を宿しています。
ビンテージ風の色合いで、
リラックスと華やぎを演出
ルイ・ヴィトン」2025年春夏コレクション
くすんだ風合いのメタリックカラーは、ヴィンテージライクなムードを醸し出します。アクセサリーがなくてもドレスアップがかなう、頼れる存在です。今季のトレンドカラーであるブラウン系とも相性がよく、スタイリングの幅を広げてくれます。
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、ダークトーンに映えるロング丈のフリンジスカートを提案。シルバーのスパンコールを贅沢に散りばめ、重厚な存在感を放っています。ボクシーな半袖トップスと合わせて、リラックス感漂う華やかなシルエットに仕上げています。
スポーティー×ゴージャス
ドレスダウンが鍵
「ヌメロ ヴェントゥーノ」2025年春夏コレクション
まばゆい光を放つスパンコールをドレスダウンする着こなしは、今季ぜひ押さえておきたい小技です。デイリーなトップスときらめきをまとったスカートの組み合わせが、意外性を引き出します。
「ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)」は、上下で異なるムードを掛け合わせたスタイリングを披露しました。全面にスパンコールを配したタイトスカートは、歩くたびに輝きが変化し、リッチ感を漂わせます。一方、トップスにはムードの異なるボーダーの長袖ポロシャツをチョイス。スポーティーとゴージャスが融け合うミックスコーディネートに仕上げました。
バルーンスカートで
キュート&グラマラス
「バリー」2025年春夏コレクション
バルーンスカートがトレンドアイテムに浮上しています。豊かなボリュームが朗らかな気分を醸し出し、メタリックカラーを取り入れればグラマラスな印象が一段と際立ちます。
「バリー(BALLY)」は、モックネックの長袖Tシャツにシルバーのバルーンスカートを合わせました。ミニ丈のバルーンスカートは一段と丸みがくっきりで、まるでアートオブジェをまとったよう。キュートなシルエットとシャイニーなきらめきが響き合い、シンプルな長袖Tシャツが、その存在感を引き立てています。
キラキラと輝くスカートは、シンプルな装いでも確かな華やぎをもたらします。リュクスでゴージャスな印象に加え、芯の強さも引き出してくれるので、薄着で着用点数が少ない今の時期でものっぺりせず、立体感のあるスタリイングが完成します。シルエットや素材の選択肢が広がっている今夏は、自分好みの“キラピカスカート”を取り入れて、強い日差しを跳ね返していきましょう。