JOHN SMEDLEYといえば、「シーアイランドコットン」という素材にこだわったアイテムを作り続けていることで知られている。今回は株式会社リーミルズ エージェンシーの道廣 元昭さんに、このシーアイランドコットンという素材や、夏におすすめのアイテムについても詳しく伺っていきたい。

シルクのような光沢とカシミヤのような上質な肌触りのシーアイランドコットン

このハイゲージニットは、秋冬はメリノウール、春夏はシーアイランドコットンで作られる。シーアイランドコットンの持つシルクのような光沢と、カシミヤのような上質な肌触りが、JOHN SMEDLEYの個性を際立たせている。

まずは、このシーアイランドコットンについて知っていこう。

JOHN SMEDLEY随一の定番モデル「ISIS(アイシス)」

「JOHN SMEDLEYが肌着から現代のかたちになっていったのは、1900年ごろからと聞いています。そのなかでもISISは90年ほど前からあるモデルで、ブランドの代名詞的なアイテムとなっています。特徴は30ゲージのシーアイランドコットンを使用していることです。このISISに限らず、春夏アイテムは全体の9割が30ゲージと24ゲージでラインナップされています。

ポロとしては大きめの襟、3つボタン、長めの袖、そして裾と袖口に付いたリブが特徴的です。もうひとつ、リンキングという専用の機械を使い、網目を合わせて編み付けていく技法で、ファッションショルダーという袖付けの仕様も特有の雰囲気を醸し出しています。

ポロシャツというと、鹿の子で汗の吸収がよいなど、一般的にはスポーティーな印象があるかと思いますが、JOHN SMEDLEYではドレスのイメージです。編み地もスムースで、ポロというよりは用途的にシャツに近く、ドレス的なニットシャツといったところですね。

シルエットも綺麗でクラシカルなイメージです。普段はボタンを1つ開けて着るのもよいですが、ジャケットなどを上に羽織るときは、ボタンを一番上まで閉めて着ると襟のかたちとVゾーンが綺麗に見えます」

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