西野亮廣が惚れ込んだ新ルビッチ役発表!永瀬ゆずな「私はまだ10年しか生きてないけど」『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』制作報告&声優発表会見 – NB Press Online - Moe Zine

2025年8月21日、KAAT 神奈川芸術劇場にて、『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』制作報告&声優発表会見が行われ、西野亮廣(製作総指揮・原作・脚本)、廣田裕介監督、田中栄子(STUDIO4℃プロデューサー)、そして、新たにルビッチ役に抜擢された永瀬ゆずな(10歳)が登壇した。

 

2020年に公開された前作『映画 えんとつ町のプペル』は、コロナ禍にもかかわらず興行収入27億円、観客動員数196万人を記録し、日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞を受賞した。

さらに、海外の30以上の映画祭からも招待され、高い評価を得ている。映画公開後も、ミュージカル、歌舞伎、バレエなど多方面に展開され、その世界観は広がり続けている。ファンの間では「この日をずっと待っていた」「どんな世界を見せてくれるのか、ワクワクする」といった期待の声がSNS上に溢れていた。

 

今作は、2026年春に全国公開される予定である。原案は2019年発売の絵本『チックタック 約束の時計台』で、前作から大幅なスケールアップをして映画化に臨む。製作総指揮・原作・脚本は西野亮廣が、監督は廣田裕介が、アニメーション制作はSTUDIO4℃が引き続き担当する。

会見レポート

■トークノーカット動画レポート

YouTube player

■ダイジェストフォトレポート

西野亮廣(製作総指揮・原作・脚本)は、前作の公開以降、自身の活動規模が大きく変わり、観客層も子供から高齢者まで幅広くなったと述べた。

『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』制作報告&声優発表会見

西野亮廣

廣田監督は、4年半という期間を「ずっと『えんとつ町のプペル』に関わっていた」ため、あっという間だったと振り返り、前作を超える作品にすることをモチベーションにしていると語った。

『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』制作報告&声優発表会見

廣田裕介監督

田中プロデューサーは、STUDIO4℃にとって前作がヒット作となり、世間から見直されたことを喜んだ。

『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』制作報告&声優発表会見

田中栄子(STUDIO4℃プロデューサー)

新作のテーマと物語

西野は、今作のテーマとして、自身の過去の経験であるキングコングの相方・梶原雄太の失踪と、彼を待ち続けた日々を挙げた。

西野は「プロジェクトが大きくなればなるほど、理不尽だらけで、嫌なことや面倒なことばかりになる。そんな時に、テーマとなるものが自分の中にあるものでなければ、続けていられない」と述べ、自身の感情が大きく動いた記憶から今回の物語を執筆したと説明した。

若手時代に結果が出せず、相方の梶原が失踪した際、最初は「何してくれてるんだ」と思ったものの、一人で活動してもし梶原が戻ってくる場所がなくなってしまったら辛いと感じた。

そのため、全ての活動を辞め、大阪のマンションで彼を待つことを決意したという。

その2ヶ月後、梶原の母親が「西野君が待っている」と伝えたことで、梶原は戻ってきた。

西野は「相手を信じるということが一番大きな挑戦だった。この物語では、待つということ、そして大切な人を信じるということを書いた」と語った。

『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』制作報告&声優発表会見

西野亮廣

今作の舞台は、前作から1年後のハロウィンの日。青空を取り戻したえんとつ町で、少年ルビッチはプペルを失った喪失感から抜け出し、次の一歩を踏み出す努力を始める。

プペルに出会ったハロウィンの奇跡が起きた日、ルビッチはネズミに誘われ、不思議な世界「千年砦(せんねんとりで)」に迷い込む。そこで新たな大冒険が繰り広げられ、個性豊かな新キャラクターたちが登場する。ルビッチは元の世界に戻れるのか、物語は意外な方向へと展開するという。

 

田中プロデューサーは、今作ではイマジネーションの世界と二つの異世界が交錯するため、制作は「やばいと思った時にはもう遅かった」と冗談交じりに述べた。

煙に覆われていた前作の「えんとつ町」を描くのも大変だったが、今作では煙突が晴れたため、煙突はもうないと喜んでいたら、新キャラクターの数が相当多く、ダンスや喧嘩、歌もあると明かした。また、前回作った3Dモデルがそのまま使えない新たな世界観だと不満を漏らし、西野を困らせる一幕もあった。

『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』制作報告&声優発表会見

西野亮廣/田中栄子(STUDIO4℃プロデューサー)

新たなルビッチ役の発表

会見では、本作から新たなルビッチ役を永瀬ゆずなが務めることが発表された。前作では芦田愛菜がルビッチの声を担当していたが、今作ではオーディションで新たなルビッチ役が決定された。

 

永瀬は、オーディションの時から「すごくやりたかった」と話し、ミュージカルのキャストによるサプライズ発表で決まった時は「感情がぐちゃぐちゃだった」と喜びを語った。

『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』制作報告&声優発表会見

永瀬ゆずな

『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』制作報告&声優発表会見

西野は、芦田愛菜の後というプレッシャーは大きかったものの、永瀬のオーディションでの「1音目を聞いた時から、『あ、もうルビッチじゃん』となった」と絶賛した。

決められたセリフだけでなく、様々な指示に対する「瞬発力と対応力も素晴らしく」、オーディション後すぐに制作陣が満場一致で決定し、わずか2分後にはマネージャーに連絡したほどだと明かした。

『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』制作報告&声優発表会見

永瀬ゆずな/廣田裕介監督/西野亮廣/田中栄子(STUDIO4℃プロデューサー)

廣田監督は、永瀬の「演技力は折り紙付き」とし、今回のルビッチに必要な「子供らしい無邪気さ」に加え、セリフ一つ一つを「勇気を出してチャレンジしているひたむきな姿勢」がまさにルビッチだと感じたと述べた。

アフレコ現場でもその印象は変わらず、「心から柚ずなさんにルビッチ役を演じてもらってよかった」と思ったという。

『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』制作報告&声優発表会見

永瀬ゆずな/廣田裕介監督

田中プロデューサーは、西野から大人向けの難しい注文が出される中、10歳の永瀬が「はい、分かりました」と返事をし、それを「実現する」ことに驚いたと語った。

その様子に西野と廣田監督が調整室で「可愛いな」と漏らしていたというエピソードも披露された。

西野は、子供の役を子供が演じることで「頑張れ」と応援したくなる感情が生まれるのは、子供にしか出せない魅力だと述べた。

 

永瀬は、前作を何度も見て芦田愛菜のルビッチを意識しつつも、今回は「問題を乗り越えて成長したルビッチ」を目指したと語った。

西野たちと相談しながら「いたずらっぽいとこや子供っぽいとこが前回よりちょっと増えている」新しいルビッチを作ろうとしたと述べた。

セリフの行間を読む難しさについては、自身が10年しか生きていないため言葉を知らないこともあるが、「ルビッチの気持ちになって聞いたらなんとなく分かる」と語った。

『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』制作報告&声優発表会見

永瀬ゆずな

西野は、永瀬の「すっごいクレバーな面とすっごい子供っぽいところ」の両面が魅力的で、アフレコ中に興奮してマイクを背にして演技をするなど、永瀬自身の良さがルビッチに乗っていたと評した。

『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』制作報告&声優発表会見

永瀬ゆずな/廣田裕介監督/西野亮廣/田中栄子(STUDIO4℃プロデューサー)

新キャラクター「モフ」の登場

西野は、新しいキャラクターとしてルビッチのバディとなる「モフ」を紹介した。モフは「千年砦」という不思議な世界をルビッチと共に旅する仲間である。西野は「憎たらしい顔をしているモフとルビッチの掛け合いが非常に面白い」と見どころを語った。

『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』制作報告&声優発表会見

モフ

『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』制作報告&声優発表会見

モフ/永瀬ゆずな

西野亮廣からのメッセージ

西野は、日本映画が転換期を迎えているとし、若い世代の観客が映画館に戻ってきていることに言及した。そして「この追い風に乗り、一生懸命届けたい。内容は先ほどもお伝えした通り、待つということ、そして大切な人を信じるという物語を書いた。ぜひ来年の春、劇場でお待ちしている」とファンへのメッセージを締めくくった。

『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』制作報告&声優発表会見

西野はフォトセッション準備中に、ミュージカルのカーテンコールでモフのぬいぐるみをこっそり置いて観客に「あれは一体何なんだ」と思わせる「遊び心」を披露していると明かした。

『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』制作報告&声優発表会見

永瀬ゆずな/西野亮廣

『映画 えんとつ町のプペル ~約束の時計台~』制作報告&声優発表会見

永瀬ゆずな/西野亮廣/廣田裕介監督/田中栄子(STUDIO4℃プロデューサー)

■主役ルビッチ声優・サプライズ発表!
YouTube player

■フォトギャラリー

[動画・写真・記事:三平准太郎]

『映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜』

《INTRODUCTION》
続篇の舞台は前作『映画 えんとつ町のプペル』から1年後のハロウィンの日…。
青空を取り戻したえんとつ町。
産業も活発になった町で、ルビッチもプペルを失った喪失感から抜け出して、次の一歩を踏み出す努力を始めます。
プペルに出会ったハロウィンの奇跡が起きた日、ルビッチはネズミに誘われ、不思議な世界へと迷い込みます。
そこで繰り広げられる新たな大冒険——。
相棒との出会い、個性豊かな新キャラクターたちと繰り広げる数々のドラマ、
ルビッチは元の世界に戻れるのでしょうか?
物語は以外な方向へ、なんとも不思議な展開に魅了されることでしょう。
ワクワクする冒険と感動が詰まった、壮大なエンターテインメント作品となっています。

 

製作総指揮・脚本:西野亮廣

監督:廣田裕介

アニメーション制作:STUDIO4℃

原案:「チックタック 約束の時計台」にしのあきひろ著(幻冬舎)

配給:東宝・CHIMNEY TOWN

© 西野亮廣/「映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜」製作委員会

公式Instagram:@poupelleofchimneytown

公式TikTok:@poupellemovie

#えんとつ町のプペル

#映画えんとつ町のプペル約束の時計台

 

2026年春全国公開

映画 えんとつ町のプペル 〜約束の時計台〜

『えんとつ町のプペル 約束の時計台』イメージビジュアル

Write A Comment

Exit mobile version