2025年秋ネイルカラー決定版|プロが選ぶトレンド11色とケア法 | Vogue Japan - Moe Zine

秋ネイルは“深み”と“ニュアンス”が主役

秋のネイルは、季節の移ろいとともに大きくシフトするもの。バターイエローやネオンピンクのような夏の色味はひと休みして、夜空のように深いネイビーや、霧がかったグレーの出番だ。花びらを思わせるニュートラルカラーも、気温が下がる季節にはしっくりくる。今季もその傾向は変わらないが、エキスパートたちは、秋らしいこっくりとした色合いに加え、幻想的なニュアンスや自然を思わせるカラーが、秋冬のトレンドとして注目されると予測している。

「秋は心地よく身を寄せ合う季節で、安心感やノスタルジーを象徴します」と語るのは、ネイルアーティストのハン・グエン。「気温が下がる中で、心まで温めてくれるような色やアートからインスピレーションを受けるのにぴったりの季節です」

ジンスーン(JINSOON)の創設者であるジン・スーン・チェは、秋のポリッシュ選びはランウェイと自然界の両方からインスピレーションを得るという。「多くの人は紅葉や季節の移ろいから着想を得ますが、私は自分が携わるキャンペーンやファッションショーから刺激を受けます。最新のファッションデザインやカラーパレットを間近で見られるのはとても幸運です」。とはいえ、チェが考える秋の本質は、やはり深みのある、ムーディでアーシーな色調。2025年はそこに、少し意外なカラーが加わるかもしれないという。

トレンドは“健康的な爪”とマット仕上げ

秋はショートでもロングでも、まずはヘルシーな自爪がカギ。今季は、短めでミニマルなネイルや、甘皮まで整えた“ロシアンマニキュア”の人気が高まっている。「ナチュラルに磨き上げたシンプルなマニキュアなら、爪の黄ばみをすっきり取り除けます。ホリデーシーズンの華やかなネイルに移る前に、爪の健康を整えるのに最適です」と話すのは、ハリウッドを拠点にセレブ御用達のネイルアーティストをマネジメントし、最新トレンドを発信する「Nailing Hollywood」のCEO、マズ・ハンナ氏。さらに、この季節に人気なのがマット仕上げ。秋色ポリッシュにほっとするようなラグジュアリー感を添えてくれる。

美しさの鍵は“ケア”から

どんなマニキュアでも、ケアこそが美しさの土台だ。セレブリティ・ネイルアーティストのジュリー・カンダレックは、カラーを長持ちさせるなら“ウォーターレスマニキュア”を推奨する。「最近はこれが主流になりつつあります。ネイリストが温かい石けん水のボウルを用意したら要注意。爪が水分で膨張し、ポリッシュが早く欠けやすくなります」。さらに、カラーを塗る前には表面をバフで整え、凹凸をなくすことで、美しく均一な発色が叶う。

ウォーターレスマニキュアとは?

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従来のようにぬるま湯や石けん水で指先をふやかさず、水を使わずに行うマニキュアのこと。爪が水分を吸収して膨張するのを防げるため、ポリッシュが長持ちしやすいのが特徴。

ウォーターレスマニキュアのメリットは?

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爪の形や表面が安定したまま施術できるので、塗布後にポリッシュが欠けにくく、美しい仕上がりが続く。また衛生的で、甘皮ケアもより正確に行える。

2025年秋のネイルカラートレンドのポイント

AccordionItemContainerButton今年の秋は、ぬくもりと心地よさを感じさせるカラーが主役。アーストーンやディープグリーン、さまざまなブラウンが豊富に登場。遊び心や大胆さを加えるなら、ベビーブルーやライラックといったやわらかなパステルカラーに、シマー仕上げを組み合わせるのが旬。

こうしたポイントを踏まえ、業界トップのネイルアーティストたちが、この秋おすすめのネイルカラーをセレクト。深みのあるバンピーシェードから、華やかなメタリックまで、涼しい季節を彩るインスピレーションがきっと見つかるはずだ。

ミスティブルー 朝霧に溶けるブルーグレー

秋といえば深みのある色を思い浮かべがちだが、季節の空気の変化を映す淡い色合いも見逃せない。ブルーとグレーが溶け合う色合いは、北カリフォルニアの霧立つ早朝や、海沿いのドライブを思わせる幻想的な雰囲気を演出する。肌寒い空気の中で感じる透明感を、指先に宿すことができるカラーだ。

NAILS INC

ネイルズインク グローストーリー ハッピートゥハイドレイト

EXCEL

ネイルポリッシュ N NL48

スパイスバーガンディ 熟れたスパイスと秋の紅葉

秋の赤といえば、紅葉の鮮やかさやスパイスの温もりからインスピレーションを受けた色合いが中心となる。その中でもバーガンディは、そうした秋らしさを最も濃縮した存在だ。赤・ブラウン・オレンジのニュアンスが絶妙に絡み合い、深みがありながらも沈み込みすぎず、リッチで濃密な印象を与える。まとうだけで手元に温もりと力強さを宿し、装い全体を格上げしてくれるバーガンディは、まさに秋に欠かせないタイムレスな定番カラーといえる。

EXCEL

ネイルポリッシュNNL13

REVLON

ウルトラ HD スナップ! 014

ウォームブラウン ミルクチョコレートの安らぎ

「温かみのあるブラウンは、ニットの季節にぴったりで、心地よさと安心感を与えてくれます」と語るのは、セレブ御用達のネイルアーティスト、クイーニー・グエン。マズ・ハンナも、シナモンやミルクチョコレート、浅煎りコーヒーのようなブラウンをマットコートで仕上げるのが秋らしさを引き立てるポイントだと話す。「この秋、特に人気の高いカラーのひとつで、マットトップコートを重ねると一層ぬくもりを感じられます」

NAILMATIC

NM ピュアカラー #クンバ

ESSIE

591 Row With The Flow

ストーミーブルー モードな曇天のムード

「ダークなネイルが好きだけれど、フルゴシックまでは行きたくない人にぴったりです。シックでありながら怖い印象にならず、色に深みがあるので、1週間のコーディネートにも合わせやすい」と話すのは、ミニマルで洗練されたデザインに定評のあるセレブリティ・ネイルアーティスト、ベティナ・ゴールドスタイン。「深みのある濃紺は、秋のオールブラックコーデに合わせるのが大好き。鮮やかさと洗練、そして遊び心を兼ね備えています」

THREE

ネイルラッカー SKY LAW

ADDICTION

アディクション ザ ネイルポリッシュ 030S Blue Hour

エッグシェルホワイト 柔らかなカシミアをまとったように

卵の殻のようにやわらかな白は、ゴールドスタインが“完璧なニュートラル”と称する色。特にマットトップコートを重ねると、秋らしい奥行きが生まれ、まるでカシミアのセーターを羽織ったように手元に上品な穏やかさを添えてくれる。

O.P.I

インフィニットシャイン ISL90

REVLON

ウルトラ HD スナップ! 001

クールマットブラック レザージャケット級のエッジ

ジュリー・カンダレックが愛用するのは、自身が手がけたクリスチャン コーワン(CHRISTIAN COWAN)2024-25年秋冬ショーに着想を得た、マット仕上げのブラック。「マットはレザーのようにシックで、秋のスタイルにぴったりです」。クラシックなブラックの力強さに、マットならではの抜け感が加わり、指先に洗練されたファッション性を宿してくれる。

CHANEL

ボーイ ドゥ シャネル ネイル カラー

ZOYA

ネイルカラー ZP771 WILLA

ブライトオレンジ 季節の変わり目に灯す陽光

くすみカラーやダークトーン一辺倒にする必要はない。夏に楽しんだ鮮やかな色を、季節を越えて指先に取り入れるのも素敵だ。「ブライトオレンジのシマーは、夏から秋への移行にぴったりで、冬にはホリデーシーズンを思わせる華やかさもあります」とカンダレック氏は語る。

DIOR

ディオール ヴェルニ クチュール ネイル ラッカー 648 ミラージュ

REVLON

ウルトラ HD スナップ! 007

ボルドー ロマンティックな深み

ムーディなネイルカラーの中でも、深いボルドーは格別の存在感。ロマンティックでありながら印象的で、この季節ならではの魅力を発揮するとネイル・アーティストの坂倉陽子は語る。指先にそのムードを凝縮すれば、まとうだけで装い全体が引き締まり、大人の余裕を演出できる。

DIOR

ディオール ヴェルニ クチュール ネイル ラッカー 047 ニュイ

ADDICTION

アディクション ザ ネイルポリッシュ 005S Cherry Cocktail

モスグリーン 秋の森を切り撮るグリーン

ベルベットのような質感を持つモスグリーンは、黒に近い深みを帯びながらも自然のニュアンスを感じさせる。秋の森を切り取ったような落ち着いた色調は、気温が下がる季節にしっとりと寄り添い、ニュートラルカラーの代わりとしても万能に使えそう。

MANUCURIST

グリーン ナチュラルネイルカラー セージ

REVLON

ウルトラ HD スナップ! 022

コッパー 大地の妖艶を閉じ込めて

メタリックなきらめきをほんのり含んだコッパーは、ベーシックなアースカラーを一気に格上げ。くすみを帯びたテラコッタのようなトーンは、肌になじみつつも輝きを添え、秋の光に映える。温もりとモード感を同時に叶える、大人のためのカラー。

O.P.I

ネイルラッカー NLH014

MANUCURIST

グリーン ナチュラルネイルカラー ブロンズ

フロステッドライラック 夢見るような淡いラベンダー

やわらかくクールトーンなライラックは、秋の手もとに透明感を与える。パールのようなシマーを加えると一層魅力が引き立ち、華やかで幻想的な指先に仕上がる。落ち着きと遊び心を両立させるカラーとして、シーズンのアクセントに取り入れたい。

O.P.I

ネイルラッカー NLS018

NAILS INC

デイドリーム オンクラウドミー

FROM VOGUE.COM
Text: Calin Van Paris, Audrey Noble Translation: Makiko Yoshida

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