2025.08.20
8月29日(金)に全国公開される劇場アニメ『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』の記念イベント「P.A.WORKSスペシャルイベント」が、8⽉16⽇(⼟)に東京都中央区にある映画館・東劇で開催されました。
本イベントでは、篠原俊哉監督×P.A.WORKS制作による過去3作品の上映とトークセッション、『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』の冒頭15分の特別上映を実施。
スタジオの魅⼒から作品への熱い想いまで語られたイベントの、オフィシャルレポートをお届けします!
「P.A.WORKSスペシャルイベント」オフィシャルレポートが公開!
※以下、オフィシャルレポート原文ママとなります。
8⽉16⽇(土)、P.A.WORKS最新作『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』の記念イベントが都内で開催され、監督の篠原俊哉、P.A.WORKS代表の堀川憲司、声優の⽯原夏織が登壇し、駆けつけたP.A.WORKSファンの前に姿を⾒せた。冒頭、本作を⼿掛けた篠原監督が「もう公開直前ですし、観ていただく皆様からどういった反応がいただけるのかが楽しみな気持ちです」と、公開を間近に控えた⼼境を述べた。
本作は、篠原監督とP.A.WORKSによる5本⽬のタッグ作品。これまでの取り組みについて、篠原監督は「初めてP.A.WORKSと仕事をした時に、1つの作品に注ぐ熱量がすごく、本当に皆で良いものを作ろうとする良いスタジオだなと思ったんです。(そこからまた何度か⼀緒して)気づけば15年が経ちましたが、今でもその思いは変わらないですし、今後も堀川社⻑を中⼼として、素晴らしい作品を⽣み出してくれると思っています。」と絶賛。P.A.WORKS代表の堀川代表も思わず表情をほころばせつつ、今年はP.A.WORKS 25周年の節⽬であり、本作が25周年記念作品であることが紹介され、「現時点で、P.A.WORKS制作の作品が33作ありまして、そのうち約6割の20作がオリジナル作品だったんです。その中でも篠原監督による作品が多いですし、年⽉が経てば若いプロデューサーもたくさんオリジナル作品を作るようになってきたのですが、そんなプロデューサーたちの⾯倒も⾒ていただけている印象です」と、篠原監督への感謝の想いをコメントした。⽯原は、過去に『凪のあすから』で久沼さゆ役、『⾊づく世界の明⽇から』で⽉⽩瞳美役を務めてきた。改めて、篠原監督との取り組みや、常連ともいえるP.A.WORKS作品の魅⼒について、「絵の綺麗さや、ファンタジーとリアルな部分がうまく融合していることからも、ちゃんと観た⼈の⼼に残るような作品が多いと思いますし、P.A.WORKSや篠原監督作品のオーディションでは、ギアが上がりますね。」と、その魅⼒を熱く語った。篠原も「ありがとうございます」と感謝の思いを述べ、会場からは⼤きな拍⼿が送られていた。
イベントでは、過去のP.A.WORKS×篠原監督作品の上映とトークセッションが⾏われた。上映作品は『凪のあすから』最終話(26話)、『⾊づく世界の明⽇から』最終話(13話)、『⽩い砂のアクアトープ』最終話(24話)で、各上映後には出演や制作に関するエピソードが語られた。
後半は、『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』の冒頭15分を特別上映。
その後トークパートへと移っていく中、主⼈公・安曇野りせの友⼈・うらら役として⽯原夏織が出演することに加え、彩乃役を市ノ瀬加那、伶奈役を⽯⾒舞菜⾹が務めることも発表され、⽯原は「お話しいただいた時、出ないわけがないので、スケジュールもすぐ調べて、何がなんでも参加するくらいに嬉しい気持ちでいっぱいでした。」と、充実の表情で振り返った。
その後、2012年以来となる映画監督への挑戦となった篠原だが、TVシリーズと劇場版の違いについて「⾯⽩い作品を作りたい思いは変わりませんが、映画に関しては1カットにかける密度がより⾼くなるしんどさがある⼀⽅で、TVアニメについてはとにかく制作スケジュールがタイトで、そこの負荷は⼤きい。結局どちらもヘビーです(笑)。」と少し笑いも交えて語りつつ、「映画はやりたいこと全てを⼊れ込めないので、取捨選択が必要な反⾯、TVアニメはすべきことがどんどん⼿から溢れていく感覚なので、最後に何を残すのかが⼤切になると思います」と語っていた。また本作の企画の成り⽴ちについて、堀川は、「オリジナルを作る時に必ず“問い”を1つ⽴てるんです。今回だと、若者が社会に出ていく時に何に息苦しさを感じるのかということ。そういったことを考えていた時、アリスの⽇本初の映像化についてお話をいただき、「アリス」が若い⼥性を中⼼に望まれていることをお聞きしたので、“アリス×若者の⼈⽣”で組み合わせたものとして制作していきました。そして篠原監督が、これまでの作品からも⼥性の繊細な気持ちを描くことに⻑けていることもありお願いしました。」と明かした。しかしそんな本作の制作は難航したようで、篠原は「⼤体週1くらいのMTGを2年近く繰り返していました。」と明かすと、堀川も「オリジナル作品はそういったものなんです。」と同調していた。
またこれまでの制作と⽐較しての違いや⼯夫した点について、堀川は「作り⼿としては、いつも同じようなものにはしたくないんです。本作で新たにこだわった点で⾔うと、背景美術だと思っていて、通常の世界とワンダーランドを全く違うテイストにしたかったので、そこの部分での表現は挑戦した部分になります」と説明。そしてスタジオ創設25周年と今後の展望については「やはり、全作品の6割がオリジナル作品であることは通常よりかなり多いのですが、今後も熱量⾼く、皆でアイデアを出し合いながら作品を作っていくことは⼤切にしていきたいなと思っています。」(堀川)と⼒強く宣⾔。
そして最後に、本作を楽しみにしているファンに向けそれぞれメッセージが送られた。「アリスの世界観はもちろんのこと、主⼈公りせの悩みや葛藤だったりなど、観てくださる⽅が共感し理解してくれる瞬間がたくさんあると思います。りせが前に進んでいく物語は皆さんの⼒にもなっていくはずですし、ぜひ劇場でご鑑賞いただきたいです!」(⽯原)、「本⽇はありがとうございました。25周年を迎えた中、篠原監督らしいアリスの作品であるとともに、P.A.WORKSらしい作品にきっとなっているはずなので、ぜひ劇場でお確かめください」(堀川)、「観ている⼈も映画に参加しているように感じられる作品作りを⼼がけてきましたので、あまり情報を⼊れずに体感でご鑑賞いただけると嬉しいです」(篠原監督)と締め、イベントは⼤盛況の中終了した。
劇場アニメ『不思議の国でアリスと -Dive in Wonderland-』作品情報
■公開日
8月29日(金)全国公開
■ストーリー
失敗しないように空気を読んでるはずなのに、みんなと同じようにやってるのに、なんでうまくいかないんだろう――
絶賛就活中だけど、⼈⽣も迷⾛中の⼤学⽣・安曇野りせは、ある⽇、亡き祖⺟が遺した招待状にみちびかれ、“不思議の国”へと⼊り込み、アリスという少⼥と⼀緒に旅をすることに。
そこで待っていた、へんてこりんな不思議の国の住⼈とハチャメチャな⼤騒動に振り回されながら、アリスと共にとびっきりおかしな冒険を繰り広げていく。
ワンダーランドでのたくさんの出会いが、りせの未来をどう変えていくのか?
そして、彼⼥が気づいた“⼤切なこと”とは?
この冒険が、明⽇のあなたを笑顔に変える
■原作
『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル)
■キャスト
原 菜乃華、マイカ ピュ、山本耕史、八嶋智人、小杉竜一(ブラックマヨネーズ)、山口勝平、森川智之、山本高広、木村 昴、村瀬 歩、小野友樹、花江夏樹、松岡茉優、間宮祥太朗、戸田恵子
■スタッフ
監督:篠原俊哉
脚本:柿原優子
キャラクター原案:髙田友美・鈴木 純・木野花ヒランコ
キャラクターデザイン:川面恒介・藤嶋未央
作画監督:関口可奈味・川面恒介
コンセプトデザイン:新井清志
美術監督:秋山健太郎
撮影監督:並木 智
色彩設計:田中美穂
3D監督:鈴木晴輝
編集:髙橋 歩
音響監督:山田 陽
音響効果:山谷尚人
音響制作:サウンドチーム・ドンファン
音楽:コトリンゴ
配給:松竹
製作幹事:松竹・TBSテレビ
アニメーション制作:P.A.WORKS
製作:「不思議の国でアリスと」製作委員会
■主題歌
SEKAI NO OWARI「図鑑」(ユニバーサル ミュージック)
■WEB関連
公式サイト:https://sh-anime.shochiku.co.jp/alice-movie/
公式X:@alice_movie2025
公式Instagram:@alice_movie2025
(C)「不思議の国でアリスと」製作委員会
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