記事のポイント
エルフビューティーの2026年度第1四半期は、前年同期比9%増で3億5400万ドルを記録し、前四半期の成長率を上回った。
海外売上は6年間で約10倍となり、今後も既存市場でのシェア拡大と新市場開拓を推進する方針。
一方で創業以来3度目となる全製品1ドルの値上げを実施し、小売業者からの受け入れは概ね良好だった模様。
エルフビューティー(E.l.f. Beauty)は決算発表において、2026年度第1四半期の純売上高が前年同期比で9%増加したと報告した。この伸び率は、前四半期の4%増からは上昇したものの、2025年度通期の前年比28%増と比べると減速している。
「カラーコスメ、スキンケア、そして海外小売分野における大きなホワイトスペースを考慮すると、今後数年間で当社の事業を2倍以上に拡大できる可能性があると見ている」とエルフビューティーの最高経営責任者(CEO)、タラン・アミン氏は決算説明会で述べた。
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記事のポイント
エルフビューティーの2026年度第1四半期は、前年同期比9%増で3億5400万ドルを記録し、前四半期の成長率を上回った。
海外売上は6年間で約10倍となり、今後も既存市場でのシェア拡大と新市場開拓を推進する方針。
一方で創業以来3度目となる全製品1ドルの値上げを実施し、小売業者からの受け入れは概ね良好だった模様。
エルフビューティー(E.l.f. Beauty)は決算発表において、2026年度第1四半期の純売上高が前年同期比で9%増加したと報告した。この伸び率は、前四半期の4%増からは上昇したものの、2025年度通期の前年比28%増と比べると減速している。
「カラーコスメ、スキンケア、そして海外小売分野における大きなホワイトスペースを考慮すると、今後数年間で当社の事業を2倍以上に拡大できる可能性があると見ている」とエルフビューティーの最高経営責任者(CEO)、タラン・アミン氏は決算説明会で述べた。
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同社の四半期純売上高は3億5400万ドル(約529億円)に達した。
エルフビューティーは、イーエルエフ・コスメティクス(E.l.f. Cosmetics)、イーエルエフ・スキン(E.l.f. Skin)のほか、キーズ・ソウルケア(Keyes Soulcare)、ウェル・ビューティ(Well Beauty)、ウェル・ピープル(Well People)、ナチュリウム(Naturium)、そしてヘイリー・ビーバー氏のロード(Rhode)を傘下に持つ。同社は2025年5月にロードを10億ドル(約1495億円)で買収している。
アミン氏は、今後数年間で事業規模を倍増させるための戦略として、特に海外展開の重要性に言及した。
海外売上は6年間で約10倍に
「6年前、当社の海外売上は2800万ドル(約42億円)で全体の約10%だった。現在では、海外売上は2億6600万ドル(約397億円)となり、全体の20%を占めている。既存市場でのシェア拡大と新市場への進出によって、この比率はさらに成長すると見込んでいる」とアミン氏は説明した。
2024年10月にSephora Mexico(セフォラ・メキシコ)へ進出したことも追い風となり、第1四半期の国際売上は前年同期比30%増、米国内売上は5%増となった。
「メキシコのセフォラ全店舗でトップ3のポジションを維持している。新たに、より若く、多様で、エンゲージメントの高い消費者層を取り込むことができた。セフォラ側もこのダイナミックを非常に気に入っており、今後は複数の市場について話し合いを進めている」。
ブランド史上3度目の値上げを実施
今後の計画としては、ロードをセフォラUKとカナダへ、ナチュリウムをセフォラ・オーストラリアへ、イーエルエフ・コスメティクスを中東の6店舗のセフォラへ導入する予定だ。さらに、欧州最大級のドラッグストアであるロスマン(Rossmann)への参入も予定しており、ポーランドからエルフビューティー製品の販売を開始する。
アミン氏はまた、8月1日付で全製品に対し1ドル(約150円)の値上げを実施したことにも言及。これは2004年のブランド創業以来、3度目の値上げとなる。
「全体的に、小売業者からの値上げに対する受け入れは良好だ。他ブランドでも値上げを検討しているとの声を聞いている。現状の環境や関税の不確実性、関税の影響を踏まえると、今後はさらに多くの企業が値上げに踏み切るだろう。当社は先陣を切る傾向があり、その後にどれだけの企業が続くかを見守ることになる」と同氏は述べた。
[原文:E.l.f Beauty CEO talks price increases and Sephora expansion: ‘We see the potential to more than double our business’]
Lexy Lebsack(翻訳・編集:杉本結美)