ビューティ賢者が最新の業界ニュースを斬る

ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。今週は、旗艦店のリニューアルやプライベートブランドの開発を通して差別化を図るマツキヨココカラ&カンパニーの話。(この記事は「WWDJAPAN」2025年8月11&18日合併号からの抜粋です)

PROFILE: 弓気田みずほ/ユジェット代表・美容コーディネーター弓気田みずほ/ユジェット代表・美容コーディネーター

PROFILE: (ゆげた・みずほ)伊勢丹新宿本店化粧品バイヤーを経て独立。化粧品ブランドのショップ運営やプロモーション、顧客育成などのコンサルティング、企業セミナーや講演を行う。メディアでは化粧品選びの指南役として幅広く活動中

【賢者が選んだ注目ニュース】

マツキヨココカラ&カンパニーは7月25日、銀座5丁目の銀座5th店を全面改装し、「ギンザ フラッグ」としてオープンした。約242㎡の売り場に1万SKUを用意。化粧品が75%、医薬品は20%、日用・食品は5%を占める。最大の特徴は、百貨店化粧品の「カネボウ」「イプサ」をドラッグストアとして初めて導入したこと。肌測定器を用意した「SK-II」のほか、同店限定の取り扱いとなる資生堂「アクティアハート」や、ドラッグストア初の「フィー」、アモーレパシフィックの「アイオペ」「ハンユル」「マモンド」など韓国コスメを強化した

マツキヨココカラ&カンパニーは9月11日、ビューティ企業のカラーズと協業したスキンケアとオーラルケアの2ブランドを新たに投入する。プライベートブランド(PB)導入から10周年という節目にあたり、「PBの常識を変える」姿勢を鮮明にしている。スキンケアブランド「インジェスク」は、美容医療発想でNMNやグルタチオン、PDRNといった話題の美容成分にフォーカス。機能別の4品をそろえる。オーラルケアの「ヒッツディファレント」は着色汚れや歯垢、ヤニ、美白といった目的別ケアの5品をラインアップする

マツキヨココカラ&カンパニー(以下、マツキヨココカラ)は7月25日、銀座5丁目の銀座5th店を全面改装し、新たな旗艦店「ギンザ フラッグ(GINZA FLAG)」をオープンした。地下1階から3階の四層構成で、売り場面積は約242㎡。地下1階は健康食品とトイレタリー、1階は医薬品とスキンケア、2階はブランドコスメと韓国コスメからなるビューティフロア、3階には調剤エリアを設けるなど、従来のドラッグストアを超える体験型店舗として設計している。「ビューティアディクション」というコンセプトには、「美への欲望を刺激し、新たな発見を提供する」という意志が込められている。

旗艦店とPBで描く新戦略

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