東京・新宿駅のJR南口(または地下鉄の京王線・京王新線や大江戸線出口)から、パークハイアット東京やNTT東日本・本社の方向に行く地下通路。
初台方面への甲州街道の地下ですね。
この長〜い通路には、美術展のポスターがたくさん貼られています。
これはごく一部。
めちゃ古い写真ですみません……。
(現在ではありません)
上の一角はポスター集合体ですが、単体ポスターの連続貼りも多数あり。
いくら歩き続けても、長い通路の壁がアート展だらけという不思議なエリア。
通勤でここを利用する人は「なぜここにアート?」と思うかもしれません。
でもこれたぶん、文化服装学院の学生が大量に通る通学路だからだと思います。
全学生は3,000人以上いますから。
美的感覚に長けた彼らにアピールする狙いでしょう。
皆さんも都庁などに行くとき、ちょっと遠回りしてこの通路を歩いてみると楽しめると思います。
さてそれでは、通路から地上に出た文化服装学院の敷地にはどんなポスターがあるのでしょうか??
いや〜さすがですね、なかなかにマニアック。
コンテスト情報もあり、次世代デザインへの期待も高まっちゃいます。
今回は仕事絡みで立ち寄った、我が母校のポスターを紹介。
「これはいかねば」と思ってる展覧会。
いきなり重いネタですみません!
戦時中は物資が足らなかったり、華美な服装が規制されたり社会情勢が装いにダイレクトに反映されるものです。
軍の宣伝に利用されることもあるでしょう。
その中でも心を保つため頑張ってお洒落した庶民もいるでしょうし、「人にはなぜファッションが必要なのか」を考えるとき戦争は大きな意味を持ちます。
ここは学校が運営する小さな博物館ですが、近いうちに行ってこようと思います。
京都でこんなのやってるんですね。
友禅染めに特化した、きもの展覧会。
京友禅が中心なんでしょうか。
9月までの京都は暑いけど観たくなる展覧会です。
東京・京橋のアーティゾン美術館。
すごくモダンに洒落た、気持ちいい建物ですね。
学校内にこれが貼られているのは、ファッションの図案のヒントになるからでしょう。
もう終わっちゃった展覧会。
共立女子大学博物館です。
2016年にできた博物館のようです。
興味深い。
エントランスが幾つかあるうちの、普段は封鎖されてるエリア。
いやなんか……教員だけが勝手に持ち帰っていい布が置かれてるんですけど w
同じ敷地内に大学もありますし、研究者への材料提供なのでしょう。
ここの奥にポスターコーナーが。
キャッチーな展覧会です。
文京区の弥生美術館。
美術館という名称より、博物館や資料室の名が似合いそうな庶民的な内装。
壁一面のガラスケースのなかに実物の制服がずらり。
わたしは未見ですが、知りたい方は「美術展ナビ、ニッポン制服クロニクル」で検索してみてください。
中の様子が詳しくレポートされてます。
日本のファッション黎明期をリードしたコシノジュンコさんの長野での展覧会、及びヘアメークの写真コンテスト。
コシノさんは同学校が誇る卒業生。
故 高田賢三さん(KENZOの創業デザイナー)、山本耀司さん(ヨウジヤマモト)らと並ぶ大御所。
これ楽しそうだなあ。
雪駄や草履の産地である奈良県の組合のコンテスト。
奈良は日本一のソックスの産地でもありますね。
文化服装学院にはファッション工芸専門課程というシューズ、ジュエリー、帽子、バッグなどを学ぶコースがあります。
このコンテストはデザイン画だけで審査されるようです。
受賞できたら就職に有利でしょうし、学生さんを応援したくなります。
ところで校内をふらふらしていたら、書店の前を通りました。↓
マニアックだよなあ、やっぱり w
ビーズと民族衣装、ヤバい、気になりすぎる。
デジタル書籍で出てるなら買おうかな。
初版が19年(民族衣装)と24年(ビーズ)だから現代的な解釈の図鑑でしょうし。
「衣服が語る戦争」の文化学園服飾博物館の著作。
知らなかった〜、いろんな活動してるんですね。
ということで、今回のポスター話は終わり!
高橋一史
ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。
高橋一史
ファッションレポーター/フォトグラファー
明治大学&文化服装学院卒業。文化出版局に新卒入社し、「MRハイファッション」「装苑」の編集者に。退社後はフリーランス。文章書き、写真撮影、スタイリングを行い、ファッション的なモノコトを発信中。
ご相談はkazushi.kazushi.info@gmail.comへ。