世界的アーティストのリアーナ(Rihanna)が手がけるビューティーブランド「フェンティ ビューティ(Fenty Beauty)」とそのスキンケアライン「フェンティ スキン(Fenty Skin)」が、8月7日(現地時間)より、本格的なインド市場への進出を果たす。
ブランドの製品は、インド最大手の小売企業リライアンス・リテール(Reliance Retail Ventures Ltd.)が展開する「セフォラ・インディア(Sephora India)」および「ティラ・ビューティ(Tira Beauty)」を通じて、店頭(全国16都市・50店舗以上のセフォラ)およびオンライン(TiraのECサイト)で購入が可能となる。この展開は、アジア太平洋地域において高級ビューティーブランドの流通を手がけるラクサシア(LUXASIA)との戦略的パートナーシップによって実現した。
今回のローンチでは、フェンティ ビューティとフェンティ スキンの人気アイテムが一挙に登場。
メイクアップラインでは、「Soft’lit ファンデーション」「Match Stix コントゥアスティック」「Gloss Bomb Stix」など、ブランドの代表製品が揃う。スキンケアでは、「Hydra Vizor SPFモイスチャライザー」「Fat Water トナーセラム」「Butta Drop ボディクリーム」などが展開され、日常使いからスペシャルケアまで幅広く対応している。
2017年にローンチされたフェンティ ビューティは、50色以上のファンデーション「Pro Filt’r Foundation」を展開し、多様な肌色に対応する“包括性”の概念をビューティー業界に浸透させたパイオニア的存在だ。また2020年には、肌タイプや性別を問わず使えるヴィーガン処方のクリーンスキンケア「フェンティ スキン」をスタートさせた。
ティラ・ビューティの創業者であるイシャ・アンバニ(Isha Ambani)は、「フェンティ ビューティの象徴的でインクルーシブな製品ラインを、ティラとセフォラを通じたリライアンス・リテールのオムニチャネル体制でお届けできることを大変嬉しく思います」とコメント。
また、セフォラのグローバルプレジデント兼CEOであるギヨーム・モット(Guillaume Motte)も、「フェンティ ビューティのインド進出は、美の探求における新たな時代の幕開けとなるでしょう。包括性をさらに広げると同時に、消費者が自分自身の唯一無二の美しさを、高性能で手に取りやすい製品を通じて称賛できる環境を実現していきます」と述べている。
なお、市場調査会社「マークンテル・アドバイザーズ(MarkNtel Advisors)」のレポートによれば、インドの美容・パーソナルケア市場は2025〜2030年にかけて年平均成長率(CAGR)約11.5%で拡大すると予測されている。
確実な成長が見込まれるインド市場へのフェンティ ビューティの参入は、同ブランドがグローバル展開をさらに加速させるうえでの重要な転機となるだろう。
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