ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2025.08.04 14:19
米国のファッション誌『ヴォーグ(Vogue)』に人工知能(AI)モデルが広告に登場し、ファッション業界と消費者の間から反発が起きている。
7月31日(現地時間)、CNNはアパレルブランド「Guess」の広告にAIモデルが出演したことで論争になっていると報じた。問題となった広告は、ファッション誌『ヴォーグ』米国版2025年8月号に掲載されたキャンペーン広告だ。金髪の白人女性モデルがストライプのワンピースとバッグを持って笑顔でポーズを取っているという、一見どこにでもありそうな平凡な広告だ。画像の一部にはAIモデルであることを示す一言が入っていた。
一部の消費者からは、「実在しないAIモデルがファッション誌に登場すること自体が不適切」という指摘が出た。「これからは実在もしない人と比較されなくてはならないのか」というティックトック(TikTok)のコメントには、6万7000件以上の「いいね」が付けられた。ヴォーグとGuessに対して不買運動を行うという消費者も現れた。
ヴォーグ側はCNNに対し、「AIモデルが本誌の編集記事に登場したことはない」と説明した。広告であるため、ヴォーグとは関係ないという説明だ。広告を制作したAIマーケティング企業「セラフィン・バロラ」の共同創業者、ヴァレンティナ・ゴンザレス氏とアンドレア・ペトレスク氏は、「この論争は誇張されている」と主張した。ペトレスク氏は「我々は今も実在のモデルを雇っている」とし「AI画像は実在するモデルのポーズや衣装のフィット感を基に生成されている」と説明した。
今回のキャンペーン広告に登場するモデルは、Guessの共同創業者であるポール・マルチアーノ氏が自ら選んだとされている。マルチアーノ氏はさまざまなAIの試案の中から、金髪モデルの「ヴィヴィアン」と黒髪モデルの「アナスタシア」を選び、そのうちヴィヴィアンが実際に広告に登場し、オンライン上で話題となった。
ただし制作過程では、実際のモデルがGuessの衣装を着て撮影に参加したという。広告制作会社はこのデータをもとにAI画像を完成させたとされている。
AIモデルはすでにファッション広告で広く使われている。マンゴ(Mango)、リーバイス(Levi’s)などの複数のグローバルブランドが代表例だ。マンゴは10代向け衣料広告にAIモデルを活用し、リーバイスは多様な体型や肌の色を反映するためにAIモデルを試験的に導入していると明かした。Lalaland.aiの創業者であるマイケル・ムサンドゥ氏は「ファッション業界におけるAIモデルの活用は、我々が思っている以上にすでに広く浸透しており、法的に公開義務がないため、多くのブランドがそれを明かしていない」と語った。
ただしCNNは、「このような流れは単にモデル産業にとどまらず、写真家、メイクアップアーティストなど、ファッションエコシステム全体の雇用を脅かす可能性がある」とし「ほとんどのAIモデルが白人中心の美的基準に従っている点で、美の多様性をむしろ阻害する可能性がある」とする批判も伝えた。
