オープン10周年を記念して、過去に人気を集めた企画ライブを復活させる「マンゲキ10周年Premium Live」を開催中のよしもと漫才劇場(マンゲキ)。その第8弾として7月27日(日)、ヘンダーソン・中村フーがプロデュースした芸人アイドルユニット「Berry Better!!」が約6年ぶりの“復活”ライブを行いました。ステージにはオリジナルメンバーが集結し、ブランクを感じさせないチームワークで、歌にダンスにお笑いに全力投球! 終演後の囲み取材では、メンバーたちが思い出話に花を咲かせました。
出典: FANY マガジン
客席は立ち見も出る大入り満員
今回の“復活公演”に登場したメンバーは、動物チーム・貫太郎、見取り図・リリー、マルセイユ・津田康平、ツートライブ・たかのり、kento fukaya、翠星チークダンス・木佐の6人。アイドルユニットとは言いつつも、マンゲキでも飛び抜けて歌とダンスが苦手な男たちです。
もともと上記の6人とジソンシン・下村啓太(2022年3月に引退)からなる7人組で、これまで『Verry Berry Better!!〜音感、リズム感のない男達〜』(2018年)、『ベリ恋。』(2019年)、『寂しいんおまえや』(2021年)の3曲を配信リリースしてきました。
マンゲキを飛び出し、大阪・なんばグランド花月や東京・ルミネtheよしもとでのライブも成功させるなど人気を博しましたが、2020年からのコロナ禍で活動休止状態に……。今回は待望&奇跡のリユニオンが実現するとあり、客席は立ち見も出る大入り満員となりました。
出典: FANY マガジン
メンバー全員「解散したと思っていた」
客席には、かつてグッズとして発売されたペンライトやタオルなどを手に、開演を待ちわびるファンたちが詰めかけています。会場が暗転すると、まずは“鬼P”こと中村とMC担当のトット・多田智佑が、ORANGE RANGE『ロコローション』に乗って後方扉から登場! 客席通路を通って舞台へと上がり、自慢の喉を披露します。
歌い終わった2人はチケットが完売したことを喜びつつ、Berry Better!!の歩みをあらためて紹介。「みんな売れてしまって、引退したメンバーもいる。優勝したメンバーも……」と、なぜかテンション低めに語る中村。「これから活動していけるかは、今日の出来で決まる」とコメントし、メンバーを一人ずつ呼び込んでいきます。
出典: FANY マガジン
オープニングトークでは、メンバー全員、Berry Better!!は解散したと思っていたことが発覚。また、kentoは自身で芸人アイドルユニット・ZiDolをプロデュースし、8月には東阪Zeppライブも控えていることから、それに刺激を受けて「オレらもそれ目指そうよ!」と熱くなる中村。
ここで早くもBerry Better!!復活&継続を宣言し、「今日がその試金石になるはず」と言い放ちました。
そのためにも、まずはブランクを埋めるレッスンとして、さまざまなゲームに挑戦していくことに。それらを乗り越えた末に、満を持してデビュー曲を歌唱するという流れです。
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ボケ倒しに多田「もうこのコーナーやめようかな」
最初のゲームは「早口ソングサバイバル」。オリジナルのカラオケに乗せて、指定された早口言葉を4回言い、噛めば脱落、最後まで残れば勝利となるルールです。
トップバッターは貫太郎ですが、リリーが順番を無視して先に始めると、そこから大混乱となり、なかなかゲームが進みません。一同があまりにボケ倒すため、多田が「もうこのコーナーやめようかな」とサジを投げそうになるひと幕も!?
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続いては「奪い合いピアニカ」。お題となる童謡『ぞうさん』を、“たけのこニョッキ”の要領で、ほかの人とかぶらないよう1音ずつ奏でていき、最後に残った人、または終了した時点でいちばん多くのフレーズを吹いた人が勝利します。
ところが、いきなり全員が普通に吹き始めてアウトとなる波乱のスタート。6人がピアニカに取り組む真剣な表情や、なぜかヒマそうにしている中村の姿も笑いを誘います。
出典: FANY マガジン
練習なしで本番に突入!「気持ちで歌って」
アイドルに扮してその場で作詞・作曲して歌う「即興アイドルステージ」では、メンバーではなく中村が1人でアイドル役をやらされるハプニングが。
観客から事前に集めたアンケートをもとに“人狼ゲーム”を行う「アンケートダンス人狼」も大盛り上がり。騙し騙されの攻防と、1位に選ばれた人物の全力ダンスで爆笑をさらいます。
さらに、早押しクイズ&あみだくじでハズレを引いた1人が、指定されたお題に合わせてアカペラでオリジナルソングを歌うというムチャぶりゲームも繰り広げられました。
出典: FANY マガジン
最後のゲームとして、デビュー曲『Verry Berry Better!!〜音感、リズム感のない男達〜』を思い出すレッスンが用意されていましたが、時間オーバーでなんと割愛……。ぶっつけ本番で歌い踊るハメになったメンバーを、「気持ちで歌ってください」と突き放す“鬼P”。7人目のパートを担当するのは、もちろん“あの人”です!
爆笑のなかにエモさ溢れるパフォーマンスに、客席とのコール&レスポンスも起こるアツいステージ。中村は「Berry Better!! 最高!」と叫び、エンディングで「来年とか、また集まれたら」と期待を語ると、再び大きな拍手が起きていました。
出典: FANY マガジン
昔も今も“ダントツで下手”なのはあの芸人!
終演後に行われた囲み会見には、中村、多田、貫太郎、たかのり、木佐が出席しました。
この日の感想を聞かれた中村は、「久しぶりにこのメンバーが集結して懐かしかった。コロナ禍がなかったら、いまも続いてたんちゃうかな」としみじみ。多田も同意見で、「お客さんがペンライトの色(メンバーカラー)を覚えていたり、そういうエモさがあった」とうれしそうに振り返ります。
メンバーたちもそれぞれ“懐かしさ”を感じた様子で、「お笑い全振りのお客さんじゃないから、アイドルっぽいことしたら、わーっと盛り上がってくれるけど、なんか変なことしたらサーっと(引かれて)スベる。この感じがBerry Better!!やなあと楽しかったです」と言うのはたかのり。
結成当時23歳だった木佐は現在、28歳になりましたが、「ここにきたらダントツの末っ子になる感じ」と久々の感覚を噛み締めていました。
出典: FANY マガジン
6年という月日を経ても、6人の歌とダンスは「やっぱりひどかった」と苦笑いの中村。一方で、「そのひどさがBerry Better!!のよさやし、それが笑いに変わる。ふつうのアイドルライブじゃないところがこのライブのいいところかなと思ってます」と改めてその魅力を再確認したようです。
多田は、メンバーが歳を重ねたことで、「みんながちゃんとおじさんになっている。当時は『恥ずかしい』も乗っかってたけど、おじさんになると『どう見られてもええわ』っていうのがあって。みんな楽しんでやってるのが伝わってきた」と分析しました。
貫太郎も、変わらぬメンバーの“実力”に「『ちゃんとまだ下手なんだ』っていう驚きとうれしさがあった」。ちなみにダントツで下手だったのは「やっぱりリリー」とキッパリ!
また、なんばグランド花月公演時に実施した“推しメン投票”で、わずか9票しか獲得できなかった木佐は、入場時に歓声が上がったことで「前より好意的に見てもらえてたかな」と手応えも語りました。
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ZiDolにライバル心むき出し!
そして、やはり気になるのが中村の“継続宣言”の真意。今後のビジョンはあるのでしょうか? 中村はこう答えます。
「来年から隔月とかで(ライブを)やって、知り合いに作曲家の人がいるので、その人に頼んでニューシングル作って、新メンバーとか入れてもええかな。とにかく来年から本格的に動き出そうとは思ってます」
また、ZiDolにはライバル心をむき出しで「kento fukayaは裏切り者。先にやったんはオレやのに、パッケージをパクって……」と恨み節。しかし、ツーマンライブには意欲的で「漫才劇場側から言っていただけたら、もちろんやらせていただきますよ」とニヤリ。
出典: FANY マガジン
今後の目標は、ズバリZeppを超えるキャパの大阪城ホール! 最終的には『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)出演を目指すとぶち上げ、「それぞれ芸人としても頑張っていただかないと叶わない夢」とメンバーにハッパをかけていました。
マンゲキ10周年Premium Live「Berry Better!!」の模様は8月4日(月)23:59までオンラインで見逃し視聴ができます(チケット販売は同日正午まで)。その期間の好きなタイミングでFANYIDメンバーは24時間/プレミアムメンバーは72時間、見逃し視聴をお楽しみいただけます。
FANYオンラインチケット(配信):https://online-ticket.yoshimoto.co.jp/products/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B2%E3%82%AD10%E5%91%A8%E5%B9%B4premium-live-berry-better-7-27-19-00