HylenのSERUM 2即戦力サウンド・メイク術

Serum 2さえあればOK!
即戦力サウンド・メイク術

講師にHylenを招き、Serum 2でのサウンド・デザインを解説します。ここでは、Serum 2だけリリースカットピアノを作る方法を紹介します。また完成したプリセットを音でも確かめられるように音源を用意したので、SoundCloudの埋め込みにアクセスし、ご試聴ください。さらに、Serum 2ユーザーの読者の皆さまに向けて、各Tipsのサウンドがそのまま使えるHylen特製のSerum 2プリセットをプレゼント!ダウンロード用のパスワードは全ての特集を最後まで読むと明らかに!

講師(文):Hylen

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【Hylenプロフィール】コンポーザー/DJ/GOC Guitarsオフィシャル・ギタリスト。ダンス・ミュージックの制作、ベース・ミュージックに定評があり、『Hydrangea』ではiTunesエレクトロニック・チャート1位を獲得。楽曲提供も行い、『HATSUNE MIKU Digital Stars 2023』テーマ・ソングなどを担当する。

Serum2だけで作るリリース・カット・ピアノ

 今回は、Multisampleの生音をシンセサイザーで補完するパターンでプリセットを作ってみましょう。

 現在の合成音声やインターネット・ミュージックでは必須といっても過言ではない、リリースがカットされたピアノについても、Serum 2だけで作ることができます。

 OSC AとOSC Bでは異なる種類のピアノをオクターブで重ねています❶。さらにピアノで出にくい部分については、Envelopeを調整したサイン波をOSC Cでレイヤーしています❷。

 またNoiseオシレーター部分では、Color NoiseのGeigerを選択しています❸。ジリジリした音をステレオで鳴らせるため、空間を埋めることができます。

 そしてFilterでは新たに追加されたDiffusorというAllpass Filterを利用しています❹。これはKILOHEARTS Disperserに近いエフェクトで、特定の帯域を“ピチュン!”といった存在感のある音にすることができます。

OSCタブ

OSCタブ

 従来、リリース・カット・ピアノを作る際は、通常DAW付属のピアノ音源のようなPCM音源に対し、XFER RECORDS OTT(マルチバンド・コンプレッサー)などでアップワード・コンプレッションを行う手法が定番でした。しかし、DAWによってはADSRの調整ができない音源もあるため、Serum 2で完結できるのは非常にありがたいです❺。

FXタブ

FXタブ

プリセットの視聴はこちらから!

 

Hylen特製のSerum 2プリセットのダウンロードはこちら!

ダウンロード用のパスワードはSR2508SERUM2です。

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