掲載日
2025年7月29日
もはやショップだけでは十分ではありません。ブランドは、顧客の人生のさまざまな瞬間、特に休暇中の顧客をとらえる必要があります。毎年夏になると、クリスチャン・ディオール、ドルチェ＆ガッバーナなどの高級ブランドは、海辺のリゾートに積極的に投資し、ホテル、ビーチクラブ、レストランなどの一等地を確保し、高級休暇施設に自社の商品を統合して、旅行先とブランドの両方をアピールする没入型体験を作り出しています。しかし、ブランドはもはや彼らだけではありません。ロンシャン、ラコステ、コクシネルなどです。以下はその概要。
リグーリア州のビーチクラブ＆バー「フィオーレ・ア・パラッジ」のテラス – Christian Dior
この夏、クリスチャン・ディオールはディオールヴィエラのサマーコレクションでワールドツアーを展開します。LVMHのフラッグシップファッションハウスは、バリからソウルまで、エキゾチックなバンブーやラタンで作られたポップアップストアを展開。イビサ、カプリ、ミコノス、ボドルム、Dマリス、ポルトフィーノでは、ディオリヴェラ・コレクションのトワル・ド・ジュイ柄のデッキチェア、パラソル、その他のアクセサリーをビーチやプールでお楽しみいただけます。
クロワゼットのアネックスビーチ – Roberto Cavalli
また、LVMHのホテルチェーン、ベルモンドが所有するヴェネツィアのホテル・チプリアーニのバカロ・ディオールなど、旅先のスパやカフェのためにアームチェアやソファを特注しています。しかし、それだけではありません！海辺では、ディオールのシグネチャーがあしらわれたリビエラ・ボートを使ったエクスカーションが楽しめます」。
ロベルト・カヴァリはカンヌとバレアレス諸島に店を構えています。コート・ダジュールでは、クロワゼットのプライベート・アネックス・ビーチを有名なゼブラストライプと “Ray of Sea “プリントで飾り、イビサで最も人気のあるビーチ、プラヤ・ダンボッサでは、新しいThe Unexpected Ibiza HotelのOyster & Caviar Barとその象徴的なスイミングプールをパラソル、ビーチベッド、クッション、タオルで飾っています。ジャグジーもあります。
モンテカルロ・ビーチ・クラブに飾られたパリのレーベルのストライプ – Jacquemus
イビサだけでなく、今シーズンはモンテカルロ・ビーチ・クラブと提携してモナコにもやってきます。1月にパリで発表されたLa Croisièreコレクションにインスパイアされたこのブランドの有名なバナナやココナッツの黄色と黒のストライプが、ポンツーンのデッキチェア、パラソル、バスシート、オリンピックプール脇のカフェのパラソルやクッションを飾っています。その近くには、デザイナー、シモン・ポルト・ジャクムスが愛したプロヴァンスのエスプリに満ちた2つのブティックがあります。
バナナの葉で飾られたフォルテ・デイ・マルミのトウィガ・ビーチ – Dolce & Gabbana
ドルチェ＆ガッバーナはこの夏、最高級の場所での活動を強化しています。タオル、ビーチファニチャー、ブイ、サーフボード、ポップアップ、カフェ、レストランではテーブルクロス、ナプキン、アームチェア、食器など、毎回異なる、しかし一目でわかるプリントを使用。イビサ島のクラップハウスはヒョウをテーマに、トスカーナ海岸の高級リゾート地フォルテ・デイ・マルミのトウィガ・ビーチとそのレストラン「ヴェスタ」はバナナの葉をテーマに、トロピカルな雰囲気に。
マルベーリャのコスタ・デル・ソルにあるロス・モンテロス・リゾートのクラブ「ラ・カバーヌ」、シチリア島のタオルミーナにあるサン・ドメニコ・パレスのプール、そして大西洋の反対側、ニューヨーク近郊のハンプトンズにあるガーニーズ・モントーク・リゾート＆シーウォーター・スパにも、今度はブルーの色調でセラミック・モチーフがあしらわれています。サントロペ近郊、ラマチュエルのパンペロンヌ・ビーチにあるボヘミアンスタイルのプライベート・ビーチ「カーサ・アモール」では、シチリアの伝統的なカラフルな荷車にインスパイアされた装飾が施されています。サルデーニャのポルト・チェルボにあるホテル、カラ・ディ・ヴォルペのプールにも同じモチーフが使われています。
フランスのブランド、ルイ・ヴィトンのレトロでシックなアイスクリーム・キオスク – Louis Vuitton
ルイ・ヴィトンは、トスカーナ海岸のフォルテ・デイ・マルミにあるブティックのすぐ外に、グルメ・アイスクリームを販売するキオスクを設置し、その名を馳せています。手頃なラグジュアリー体験を提供するために、細部まで考え抜かれています。地元の海辺の伝統を彷彿とさせるレトロでシックな外観、緑色に塗られた木造の建物、そしてこの地方の歴史あるアイスクリームメーカー、ガリアーノ1923とともに選んだ10種類のフレーバーは、LVMHのスターブランドのイメージと完璧に一致しています。アイスクリームのコーンに添えられる有名なモノグラムの花をあしらったビスケットや、同じく花の形をしたマスコットがショップのウィンドウに飾られるなど、空間にはルイ・ヴィトンらしいディテールが散りばめられています。
フランスのハンドバッグ・ブランドがこの夏、フォルテ・デイ・マルミに戻ってきます – Lonchamp
フォルテ・デイ・マルミは間違いなく絶好調。ブティックからほど近い海辺のリゾート地、バーニョ・フェリーチェ1のデザインを一新し、夏の間、プリアージュのスペシャルエディションを販売します。フランスのバッグブランドは、ビーチの家具、キャビン、テキスタイルアクセサリーにシグネチャーであるグリーンをチョイス。キャビンの鍵からすごろくゲームまで、すべてがパーソナライズされ、夏の間、会場ではライブ演奏を含むあらゆるエンターテイメントが予定されています。
イタリアの革製品メーカーがミロス島のエーゲ海に出航 – Coccinelle
もうひとつの革製品ブランド、イタリアのCoccinelleは、ギリシャのキクラデス諸島、ミロス島に向けて荷物をまとめ、ビーチとコンセプトストアを完備したレストランSirocco Volcanicと提携し、この機会に同ブランドの製品を販売します。レストランのデッキチェアや内装はニュートラルな色合いで統一され、クッションやランチョンマットなどの小物にはブランド名があしらわれています。コクシネルはアダマス港の近くでもポップアップを開催。
リグーリア州セストリ・レヴァンテに店を構えるクロコダイルブランド – Lacoste
緑と白のストライプにワニのモチーフを組み合わせたラコステのデザインは、リグーリア州セストリ・レヴァンテのティグ・ビーチの特徴です。このフランスのスポーツブランドのエレガンスは、ビーチのレイアウト全体（ベッド、パラソル、タオル、クッション）と、朝から夜まで営業しているカフェレストランに浸透しています。ラコステは、このシックな夏の舞台を選び、オリジナルのラコステ・フレグランスを発表しました。
Guessは今シーズン、ミコノス島とカルアビーチクラブを夏のリゾート地に追加 – Guess
Guessは、3年前に立ち上げた “Beach clubs “プロジェクトをさらに強化。このアメリカンデニムブランドは、ギリシャのミコノス島にあるカルアビーチクラブのような新しいデスティネーションを紹介しながら、ヨーロッパの主要市場での存在感を強化し、地中海沿岸の最も人気のあるビーチとの9つ以上のパートナーシップを発表しました、ポーランドではソポト中心部のバルト海を見下ろすソポト・マリオット・リゾート＆スパのパノラマテラスとスイミングプールの再定義、ポルトガルではアルガルヴェ海岸のピュロビーチ・ヴィラモウラ・ビーチクラブ、オランダではオランダ海岸のバーニーズ・ビーチクラブなどです。
Guessは、海の風景や海岸沿いのライフスタイルにインスパイアされたビーチ家具やアクセサリーを取り揃え、タオルやサーフボードにその名前やシグネチャーの4Gモチーフをあしらっています。また、トルコではボドルムのRuinsとチェシュメのYuzu Beach、バレアレス諸島ではカラ・ジョンダル湾のBlue Marlin Ibizaクラブ、そしてイタリアではフォルテ・デイ・マルミのLa FeniceとポジターノのArienzo Beach Clubで展開。
「このプロジェクトは、国際市場におけるゲスの名声を確固たるものにするという私たちのコミットメントを反映しています。ヨーロッパで最も有名なビーチクラブとコラボレーションすることで、ブランドのイメージを強化するだけでなく、ファッション、ライフスタイル、ラグジュアリー・トラベルを融合させた没入感のある体験をホリデーのお客様に提供します」と、クリエイティブ・ディレクターのポール・マルシアーノはプレスリリースでコメントしています。
アレッサンドロ・エンリケスがシチリア島のブラッチャリエーリ・リゾートにポップなタッチで登場 – Braccialieri
カンセミ・ファミリーは、イタリアのファッションデザイナー、アレッサンドロ・エンリケスにブラッチャリエリ・リゾート・ホテルのデザインを依頼しました。ブラッチャリエリ・デザイナーは、陽気でカラフルなファンタジー・モチーフで彩られた館内に、彼のポップなタッチを持ち込みました。特に、カフェ、レストラン、デッキチェアとパラソルのあるレジャーエリア、そして何よりもスイミングプールは、古いキッチンの床をイメージした赤と白の大きなタイルで装飾され、大きなガーデンテーブルもあります。
イタリアの靴職人がカスタマイズした、フォルメンテーラ島のカフェ・デル・ラーゴのシックなペダルカー – Pollini
アエッフェグループ（モスキーノ）の高級靴メーカー、ポリーニは、フォルメンテーラ島のラ・サリーナ港近くにあるカフェ・デル・ラーゴを2年目の夏にカスタマイズしています。ラグーンに面したこのカフェは、歴史あるイタリアの靴ブランドの落ち着いたエレガントなスタイルが自慢です。天然素材と淡いパレット（サンド、アイボリー、ロープ）を使ったデザインと地中海のテイストを融合させ、クッション、シート、メニュー、ランタン、そしてお客さまが利用できるペダルまで、細部にまでこだわっています。