制度・研究からみるサーキュラーエコノミーの国際動向と日本の課題
捨てるのをやめてぐるっと回る。 ぐるっと回るからサーキュラー。 はい。情報がやっぱ鍵になるんですね。 ゴミも資源 はい。ゴミっていうもの自体がなくなるっていうのが理想だと思うんですけどね。 うん。 今世界が注目するサーキュラーエコノミー 。サーキュラーエコノミーというのは製品 やサービスの生産から廃棄までの工程を 資源の無駄をできるだけ少なくして素材や 製品をできるだけ長く利用するという生産 と消費の循環型の経済モデルです。 限られた試験をどう有効に活用するか、 循環させていくかというのは私たちの未来 に直結する重要なテーマです。 このシリーズでは制度を設計する側と そして運用する企業側それぞれの現状と 課題についてお話を伺っていきます。 今回は製品のライフサイクル工学がご専門の東京大学梅田安市教授にお話を伺います。よろしくお願いします。 よろしくお願いします。 まず、あの環境に配慮した経済活動の必要 性っていうのも言われて久しいというか 長いのですが最近よく言われてトレンドに なっているこのサーキュラエコノミーと いう活動は今までとはどう違うのかという ところ先生の言葉で改めて教えていただけ ますでしょうか はいあの今のですね大量に使ってですね 大量に捨てるというような社会をですね もこの後ですね、地球上の人口が増えていったらもう明らかに破綻するわけですよね。 うん。 そうした時にですね、その、え、資源をそういうのリニアコノミーって言うんですけれども、リニアイエコノミーではなくて資源を循環的に使うようなサーキュラエコノミー変えていかなきゃいけないっていうことが世中の流れになっています。 今までのリニアエコノミーだと使ってそれでまっすぐだったものをこう使って使って捨てるっていうのをや 捨てるのをやめてぐるっと回 ぐるっと回るからサーキュラーっていうことですね。 はい。それがエコノミーになるって考え方ですね。 はい。ええ、1 つはですね、その理想選挙って言いますけれども、これまでゴミは捨てるっていう考え方ではなくて、使った資源をもう 1 回それを前提として物のを作るっていう風にあの転換するっていうのが 1つですね。で、もう1 つがですね、その大量生産、大量廃をやめましょうっていうことですので、単純にも物のを売るのではなくて、例えばシェアリングとかリーストか流行ってますけども、そういうものを活用しながら、修理しながらものを長く使うっていうようなことをビジネスにしましょうって、そういう考え方ですね。 そのサーキュラエコノミーの動きの中で製品に情報をちゃんともう載せるっていう話もありますよね。 はい。あの、情報がやっぱ鍵になるんです ね。で、情報があればその製品の中でどこ にこう価値なる材料が入ってるとか、ど、 どこにあの危険な材料が入ってるとかです ね。逆に言うとそのどのぐらいこの製品 使われてるからあとどのぐらい使えるよっ てことも分かりますし、そういう意味で その情報をきちんと取って公開 でこれをデジタル製品パスポート仕組みで やろうとしてるんですね。ええ。 例えばあのタグとか 札がついてますよね。 はい。はい。はい。あれだけだったらこう面 100%ぐらいの情報しかないですけども 少し少し例えばですね、2 次元とかをこうスマホでパッと見るとですね、こういう材料これでここは木があって木の周りにプラスチックがあのついてますよとかですね。この鉄はどこさんの鉄ですよってことが分かるような、え、ことができるっていう話なんですね。 具体的に この例えば何々さんとかこのタグとかにもありますけどもっと素材に分けて材料ごとにですね、 全部出て それがこの裏に2 次元があればできはい。できるようになるっていうことです。 全部分かるようになる。 はい。 それによって リサイクル業者の方々もどこにこうやっぱり戻すとか 戻しやすいっていうこともあるんですかね。はい。 リサイクルが効率的に行えるるっていう なるんですね。で、あの、我々のこの SIPプロジェクトでもあの、 プラスチックに特に特化してですね、あの 、製品のライフサイ情報を様々なステーク ホルダーの間であの、やり取りするような 情報流のプラットフォームJっていうの ですね、開発してるんですね。もう実現近 あ、もうあの思考というか、あの、お試し はどんどん進んでいて、あの、かなり近い 状況にあると思います。 もうすでにやってる国とかあるんですか?たくさん。 え、いや、まだこれからそういう意味では日本も結構先走ってるところなんですけど、本当に動き出してるところはまだない状況ですね。あの、 EU は、ま、そもそもサーキュラエコノミーっていうの言い出しへの、え、地域でありますし、かなり高い目標を掲げてそれをスピード感を持って実行するっていうことで世界をリードしようという風な考え方ですね。 例えば電池にもリサイクル材料を入れなきゃいけませんよとかですね。自動車を作る時には必ずプラスチックのある一定の割合はリサイクル材料使わなきゃいけませんよっていう形で 法律で強制してくるわけですね。 うん。 はい。 あ、かなりこう前向きというか積極的に昔から 前から行ってる感じはあるということですね。 そうですね。このえっと10 年ぐらいですね。 で、それが彼らの考え方先ほど申し上げたようにサーキュラーな社会を作れば作るほどあの社会が活性化して企業が競争力を持つってそういう考え方なんで環境政策なだけじゃなくてそれが経済政策、競争力政策っていう形でそれの掛け算を狙ってるんですね。 はい。 広がって日本は今現状としてはどうなんでしょうか? はい。日本もですね、今急速に桜ミーに家除切ってるんですね。 我々生活者に近いとこで言うとですね、振のアプリとかですね、 ええ、 中、中古スマホとか結構売買しますよね。ああいうもの C コマスサーキュラエコノミーコマースって名前をで呼んでこれをすごく活性化させようとしてるんですね。 で、特にですね、あの、まず大事なのはその規制以前にですね、その生活者の人たちがそっちの方が、あ、むしろ便利だねとかいう考え方になるということと企業が進んですね、取り組むことによって、こう今までそうゴミ処理っていうコストだったものがちゃんと価値を持つっていう形になるんじゃないかなと思っています。 確かに私たちの世代よりももっと若い世代の本が本当に活用してる感じは見てて感じますね。 物の価値から経験価値になって、だから物に関してはそういう消費ではなく、あの、みんなでシェアしたりとかそういう方向ですかね。 そうですね。そうするとやっぱりそのリサイクル剤を使っているとかですね。こういうものリサイクル剤を使っているとか、その修理しやすいとかですね、そういうこと自体がですね、そのストーリーになって価値を生み出すこともありますし、むしろ使いたい時だけ使えた方がずっと持ってるもの便利じゃないかっていう考え方が広がってくると思うんですよね。 そうするとどんどんどんどんゴミっていう感覚はなくなってきて、やっぱりゴミも資源 はい。 また新たに価値を産生むものになっていくっていうことですよね。 そうですね。もうゴミっていうものが、ま、究極的に言うとゴミっていうもの自体がなくなるっていうのが理想だと思うんですけどね。 うん。そのためにはまさにご専門の製品のライフサイクル工学の観点から言うとどういう設計が必要だなっていう風に思ってらっしゃいますか? はい。大事なのは3つありまして、1つは あのお客さんにどういう価値を提供し ましょうかってことをちゃんと、え、設計 してやるってこと。それからそれをどう いう回し方ですよね。リサイクルすれば いいのか、もしくは2回3回使うような形 で、え、計画した方がいいのか。で、そこ にどういうビジネスをくっつけてやる かってその3つをですね、うまいことを、 えっと、統合的に設計するってことが重要 だという風に思っています。 それってなかなか今伺ってると企業が全部それをこれから 計画してやっていくことが必要ということです。 だと思いますね。もう使い捨て前提の物づりっていうのはもう変えていかなきゃいけないっていうことだと思うんですよね。 うん。 EUは10 年前から色々と後押ししてるということでしたけれども、国際的にはどんな風にその辺りは動きは注目されてるんでしょうか? ああ、そうですね。 これはあのヨーロッパはですね、それをこうかなりですね、あのブレずに動いてますし、 ええ、 南米とかですね、アジアの国とアフリカも結構こっち側に寄ってるんですね。アメリカも結構 意外とやっているっていうところもあるっていうことで、大きな世の中としてはかなり住んでいるところだと思います。 うん。 ただヨーロッパはですね、かなりあの過激な規制を持ってくるところがあるので日本はそこまであの法制度にしてもあの避ものではなくてむしろマイルドでうまく支援支援とかですね規制点のうまく使いながらこう漢方役のようにですねじっくりとあの世の中を良くする方向に動かしてるんだという風に思いますね。 ちょっとEU の過激が気になったんですけど、どんな感じで結構、 あ、厳しく例えばですね、その、え、 2030 年までにですね、あの自動車を作る時には再生プラスチックを何十% 入れなきゃいけないっていうことをバーンと打ち出したりですね。 で、今までほとんどほとんどいか、ま、 0% なので、じゃ、それだけの再生プラスチックどうやって集めるんだっていう話が結構この SIP プロジェクトで、え、中心に対応してる問題なんですよね。 あ、だからもう今現在でできるところっていうよりはもうドンっていう風に最初に決めて はい。決めて さあ、みんな従ってください。これでもうルールこうしますから何年から。 はい。そういう感じですね。 日本はもうちょっとみんなでできるところをどの 現実的にどうかっていうことでマイルドに こう進めようという そうですね。ま、まずはそのそれをこう 再生剤を使うためにまずは報告してください。デですね。 で、だんだんこうそれが進んでいったらもう少しあの高いところ目指しましょうって形にじわじわとっていう方向だと思います。 ま、どっちもきっといい点と悪いってのはあると思うんですけれども、あの研究者のお立場からは今後さらにどのような視点が必要という風に思われますでしょうか? そうですね。1 つはですね、その長期的に言うとですね、すごい今のような大量生産でやっていくといつか資源なくなっちゃうしゴミで埋まっちゃうようなことなのでつか作業込みに転換しなきゃいけないってのは皆さんよく分かってると思うんですよね。 ただ、ま、今日じゃないだろうと皆さん思ってるところがあって、 そこんとこでいいかにこう早くですね、現状維持から脱却してあるべき姿の方向に一歩踏み出しましょうよっていうところがすごく大事だと思うんですね。で、特にですね、このサーキュラ エコノミーっこうメカだけじゃできないですね。今までそのあんまり接点がないようないろんな人たちが連携してですね、あの循環ってのさせなきゃいけない。 で、このSIP でもですね、様々な分野、え、専門家が集まってですね、あの、そういうこう違う今まであったことのないような人たちが連携するような仕組み作りっていうのを作やってるんですね。 確かに私たち消費者の視点から行ってももうなんかあの修理するより新しいもの買っちゃった方が早いですよみたいなことが言われて結構立ってる気はするんですけど それがもう修理が当たり前て元々はもったいない文化があるから そうです 定着したら早い気もするんですよね。 はい。修理の方が簡単ですよっていう世中になれば皆さん修理選びますよね。 そうですね。そして生産者の方もそれの方がうん。 製品的にあの新しいものをまた資源を求めなくていいという意味ではうまく回るっていう社会になることの方が 理想ということですかね。 そういうこと。はい。 うん。 理想の社会に向けてこれからもよろしくお願いします。 こちらこそありがとうございまし。 ありがとうございました。 え、国際的な制度の進化、新たな設計がサーキュラエコノミーの未来には求められてます。 次回は、え、企業経営と研究開発の視点 から課題と未来を伺います。
SIP課題「サーキュラーエコノミーシステムの構築」の一環で、「制度・研究からみるサーキュラーエコノミーの国際動向と日本の課題」について、東京大学大学院の梅田靖教授と八木亜希子アナウンサーが対談。サーキュラーエコノミーの国際的な動向や日本の取り組み、そしてこれからの課題についてお話しします。
#八木亜希子 #サーキュラーエコノミー #国際動向 #梅田靖 #ERCA #SIP_CE #プラスチック #再生材
00:00 開始
01:33 トレンドになっている「サーキュラーエコノミー」とは
03:02 製品に情報を載せる。情報が鍵になる。
05:13 サーキュラーエコノミーのEUの動き
06:19 サーキュラーエコノミーの日本の動き
08:04 製品設計における循環経済のポイント
09:50 ELV規則案
11:04 日本に必要な視点
▼「サーキュラーエコノミーシステムの構築」インタビューリレーまとめページ
https://www.erca.go.jp/sip/sns/interview.html
▼SIP第3期課題「サーキュラーエコノミー システムの構築」 八木亜希子アナウンサーが唐沢かおり教授にインタビュー「消費者の行動変容」?!
▼環境再生保全機構 SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)
https://www.erca.go.jp/erca/sip/index.html
