乃木坂46・遠藤さくらさん 吹奏楽の練習に明け暮れた中学・高校時代 「楽しさも緊張も宝物」【応援動画付き】 | 吹奏楽プラス - Moe Zine

愛用のクラリネットを手にする乃木坂46の遠藤さくらさん

「乃木坂46」の中心メンバーで俳優やモデルとしても活躍する遠藤さくらさん。中学校から高校までの計4年間は、吹奏楽部に所属し吹奏楽コンクールに向けてクラリネットの練習に明け暮れていたそうです。「吹奏楽部での経験が乃木坂の活動につながっている」。そう話す遠藤さくらさんに、吹奏楽部での思い出や吹奏楽コンクールに向けて練習に取り組む人たちへの応援メッセージを語ってもらいました。

乃木坂46の遠藤さくらさん

遠藤さくら(えんどう・さくら)さん

2001年生まれ、愛知県名古屋市出身。高校2年生の時に乃木坂46のオーディションに合格し、4期生メンバーとして加入。女性ファッション誌「non-no」の専属モデルも務める。

思いきって吹奏楽部に入部 なんでこんなに音が出ないんだろう 土日もずっと練習

ー中学校でなぜ吹奏楽部に入ったのでしょうか?

小学生時代から仲の良かった友達が「中学に入ったら吹奏楽部に入る」と話していたので、「私も」と。それまで音楽経験はなかったのですが、友達のお姉ちゃんが所属していた吹奏楽部の演奏を聴きに行ったこともあって、どういう音楽なのかというイメージはあったので、思いきって入部しました。

ー入部当初からクラリネットを担当していたんですか。

入部したとき、やりたい楽器を第3希望ぐらいまで出せたんですけど、実はフルートがやりたくて。クラリネットは希望していなかったんですよ。でも、先生から「あなたはクラリネットで」と言われて、それで中学1年からずっとクラリネットです。

ー吹奏楽部に入部してみて、練習はどうでしたか。

音を出すのが本当に難しくて……、なんでこんなに音が出ないんだろうっていう思いをたくさんしました。先生も先輩もしっかり指導してくれる部だったので、毎日毎日遅くまで学校で練習していました。放課後も、土日も、夏休みも、ずっと練習していましたね。

ー吹奏楽コンクールに初めて出場したのはいつですか。

中学1年のときは、先輩たちの演奏を聴いて楽器の搬入や搬出を手伝う係で、吹奏楽コンクールの舞台には2年生から立つことができました。県大会に進んで金賞をとることができたんですけど、その次の支部大会には進めない「金」が続きました。

ー高校へ進学した後も吹奏楽部に入りましたね。

高校でも吹奏楽を続けたいなと思って、吹奏楽に力を入れている高校を選びました。高校でも、土日も含めて毎日ずーっと、ずーっと部活、部活でした。高校2年の途中で乃木坂のメンバーに入ったのですが、2年生の夏までは吹奏楽部でがんばりました。高校では、高音域を担当するエスクラリネットを吹いていました。

コンクールで結果を聞くハラハラ 先輩を送り出す寂しさ 吹奏楽部にいたから

ー中学と高校で、計4年以上も打ち込んできた吹奏楽。どんな楽しさがありましたか。

練習は大変なんですけど、やっぱりコンクールに出てみんなでステージで演奏している瞬間は何にも代えられない楽しさというか、うれしさがあるので、そのためだったら、いくらでもがんばることができましたね。

いくつになっても「中学生の頃、めっちゃ楽しかったー」って思えるのはすごく大事なことだと思います。私は学校という環境が少し苦手だったのですが、部活をやっていたおかげで楽しくないことは忘れてしまっていて、「すごく楽しかった思い出しかない」って思えるんです。それは、部活をやっていたからこその宝物なんだなって思います。

ー吹奏楽部で、印象に残っている瞬間はありますか?

吹奏楽コンクールで結果を聞く瞬間のハラハラする緊張感。もしかしたら先に進めるかもしれないけど、今年もだめかもしれない……みたいな、ちょっと不安になる気持ちは今でもよく覚えています。客席にみんなで座って、祈りながら結果発表を待っていました。

吹奏楽コンクールでは悔し涙を流すことが多かったですが、定期演奏では先輩を送り出す寂しさの涙もありました。いろんな涙を流しましたね。同じ学年の仲間との結びつきももちろんですが、先輩後輩との結び付きもあって、パートが一緒だといつも一緒で、パート練習の時にみんなで輪になってひたすら基礎練習をしたり、細かい連符の練習をしたり。同じクラリネットパートだった子たちとの絆はすごく深かったです。

ーアンサンブルコンテストに出場した経験もあるそうですね。

中学2年のときにアンサンブルコンテストにも出場しました。アンサンブルコンテストは、指揮者がいないので、合わせるのが難しくて、ブレスの瞬間とかを合わせて、音色もそろえてというのがちょっと大変でした。

「部活は休まない」 吹奏楽部で成長したから乃木坂でもタフに

ー吹奏楽部で過ごした日々から学んだことはありますか。

中学と高校、どちらの吹奏楽部も、厳しく教えられつつも、楽しい瞬間も作ってくれる先生でした。あの吹奏楽部で、私はメンタルも強くなりました。それが今、お仕事にも生きているなって感じます。

いろんなお仕事があって、いろんな感情になって気持ちが不安定になりそうなこともあるんですけど、12歳の中学1年生の時から「部活は休まない」「朝は遅刻しない」「返事は大きく」といった基本的なことをがんばってきたから、今すごくタフに動くことができていている気がします。部活をがんばってやっていてよかったなと思う瞬間ですね。演奏の魅力や楽しさだけでなく、社会人としての基礎みたいなものもたくさん学ぶことができたと思います。吹奏楽部は私を成長させてくれる場所でした。

上京するときに持ってきた愛用のクラリネット 今でもそばに

ー乃木坂メンバーとして仕事を始めてからは、吹奏楽と関わる機会はありますか。

乃木坂に入ってからはクラリネットから離れてしまい、家に置いたままになっていました。でも、クラリネットは上京する時に持ってきていて、今も家にあります。毎日仕事が忙しいので、プライベートでクラリネットを吹く時間はありませんが、そばに置いておきたいんですよね。

今でもときどき吹奏楽の曲は聴いています。仕事で移動中の車内や、散歩中とか、部活で演奏していた課題曲や自由曲を、ふと聴きたくなる瞬間があるんです。テレビ番組で吹奏楽部が特集されていたり、吹奏楽の曲が使われていたりすることもあって、そういう番組を見た時にも、懐かしいなあと思って聴きたくなります。

ー吹奏楽を聴くときは、どんな所に注目していますか。

私はまずは曲の全体を聴いて楽しみます。その次は、やっぱりクラリネットが気になるので、クラリネットに注目して聴きますね。あとは、カッコいいなと思った楽器がトロンボーンだったら今度はトロンボーンに注目して聴いてみようとか、そうやっていろんな楽器の音を聴き分けながら聴くくせがあります。

でも、曲の全体を聴くだけでもワクワクさせてくれて楽しいです。吹奏楽は、何も考えずに、ただ楽しんで聴くのもありです。

ー「吹奏楽プラス」では今年、東京、西関東、東海、四国の4つの支部大会を無料ライブ配信します。

吹奏楽コンクール好きなので、貴重な機会だと思います。ぜひ、聴きたいですね。

吹奏楽コンクールは、今年はこの課題曲を選ぶ学校が多いんだと思ったり、ちょっと変化球な自由曲を演奏する学校があったり、それぞれの学校の特徴が出るので、そういうことをあれこれ考えながら聴くのも楽しいですよね。吹奏楽コンクールの演奏を聴くときは、いつも楽しい楽しいと思いながら聴いています。

仲間とひとつのものを作るって幸せ あきらめないで何度も向き合って

ー今年もまたコンクールに向けて、全国のみなさんががんばって練習しています。そんな皆さんへのメッセージをお願いします。

吹奏楽の練習は本当に大変で、毎日毎日練習していると、どうしてもうまくいかない時もいっぱいあるし、先生に怒られちゃうこともいっぱいあると思います。でも、がんばった分の結果は絶対についてくるので、あきらめずに何度も向き合ってほしいです。

みんなでひとつの物を作り上げるって、大人になってからだとなかなかできないことです。結果がどうであれ、素敵な演奏をしたことには違いはないはずなので、今を大切にして楽しみながら練習してほしいです。

ー社会人になってからも吹奏楽を続け、地域の楽団などで演奏会に向けて練習に打ち込む方もたくさんいます。そんな大人たちへのメッセージもいただけますか。

大人になっても、好きなことを仲間たちとやり続けるって本当に幸せなことだと思います。このままおばあちゃん、おじいちゃんになるまで続けていただきたいです。音楽は人と人をつなげる大事なものなので、音楽を通して分かち合ったりできる時間を大事にしてほしいなと思います。

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