【インタビュー】日向坂46、新しい体制で臨む<LuckyFes 2025>「自分たちだけの色をしっかりとお見せして、印象付けることができたら」
2025年3月に五期生10名が加わり、新体制となった日向坂46。5月にはその体制での14thシングル「Love yourself!」も発売され、9月からは五期生が参加する初の全国ツアーも開催が予定されている。
◆撮り下ろし写真
そんな勢い溢れる日向坂46は、8月9日(土)〜8月11日(月)に国営ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)で開催する<LuckyFes’25>のRAINBOW STAGEに登場する。(出演は8月9日)
今回、BARKSでは<LuckyFes’25>出演に寄せて髙橋 未来虹、平岡 海月の2名にインタビューを実施。<LuckyFes’25>への意気込みはもちろん、フェスについての思い、そして14thシングル「Love yourself!」についても語ってもらった。
なお、<LuckyFes’25>は現在、チケット一般発売中。
チケット詳細:https://luckyfes.com/ticket/
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◾︎逆境に立たされたときにこそ俄然火が付く
──日向坂46は近年、野外ロックフェスに出演する機会が増えています。今年も6月7日に岩手の<CHAGU CHAGU ROCK FESTIVAL 2025>(以下、<チャグロック>)に出演したばかりです。
髙橋:どのロックフェスでも私たちにとってはアウェイという感覚がすごく強いんですけど、特に<チャグロック>は現体制になってから初めてのフェス出演だったので、私的にはいつも以上に緊張感があったんです。というのも、フェスの直前に新体制での初ライブ<日向坂46 BRAND NEW LIVE 2025「OVER THE RAINBOW」>(5月28日、29日開催。以下、<OVER THE RAINBOW>)を行ったんですけど、ステージに立つ前に楽屋で円陣をしたときに新しく加わった五期生の存在に気付いて、「すごく人数が増えたな。グループとしてまた大きくなったな」と改めて実感して。でも、フェスには二期生から四期生までのメンバーで出演したので、人数的にも10人前後減るじゃないですか。そこでの不安が多少なりともあったんです。
──なるほど。
髙橋:でも、日向坂46のメンバーって卒業された一期生さんの頃からそうなんですけど、逆境に立たされたときにこそ俄然火が付くんですよ(笑)。当日もお互いに鼓舞しあいながらステージに向かったのが印象的で、そういう精神性ってメンバーが移り変わっても引き継がれているんだなと改めて実感しました。
平岡:しかも、今回の<チャグロック>では「キュン」とか「ドレミソラシド」といった、広く知られているグループの代表曲をあえて外していて。それは直前の<OVER THE RAINBOW>がそういうセットリストだったというのもあるんですけど、新体制になったことで私たち的にも今までとは違った形でライブを盛り上げていくことは大きなチャレンジでもあったので、当日は野外ということで自然の力や気温の高さにも助けられながら、熱量の高いライブをお届けできたのかなと思います。
──確かに、<チャグロック>では先の2曲や「誰よりも高く跳べ!2020」や「NO WAR in the future 2020」「キツネ」といったライブの鉄板曲がすべて外されていましたものね。
髙橋:攻めましたよね(笑)。しかも、1曲目が「月と星が踊るMidnight」でしたし。今までだったら、それこそ「キュン」みたいにみんなが知っている曲で、お客さんにコールで参加していただいたりする形で一体感を作っていったんですけど、最近は「今の日向坂46はパフォーマンスがすごいんだぞ!」っていうことを強く打ち出したいのもあって、今回はこういうセットリストになりました。
──でも、四期生楽曲「見たことない魔物」のような最近新たに加わった武器も用意されている。
平岡:「見たことない魔物」は最近のライブではよく披露しているので、フェスでも「お客さんの声が出なくなるまで全部搾り取ろう!」ってくらい強気で臨んで。後ろのほうの、奥の奥にいるお客さんにまで私たちの声や気合いが届くように、全力でパフォーマンスしました。
──こういうフェスに出演するとき、お2人はどんなことを楽しみにしていますか?
髙橋:私はフェスに出演する機会が増えるにつれて、ほかのアーティストさんを観に来たお客さんを獲得したいっていう気持ちがどんどん強くなっていて。アイドルって曲中にコールが入ったりとか、独特の文化があるじゃないですか。それがあると、ステージと客席の距離が一気に縮まる感覚があるんですけど、フェスの場合ってそういうコールに戸惑っている方も少なくなくて。なので、そういう方を目にした瞬間にスイッチが入って、「不安かもしれないけど、大丈夫だよ。一度叫んでみたら全部解放されて、楽しくなるから!」って巻き込みたくなるんです(笑)。そういう意味では実力を試されている感覚があって、私はそれが毎回楽しみになっています。
──おひさま(=日向坂46ファンの総称)だったら、推しメンタオルやグッズを身に付けているから、わかりやすいですものね。
髙橋:そうなんですよ。だから、そうじゃない人をどうやって巻き込むかを考えながら、常にパフォーマンスしています。特に私は3列目の端のポジションになることが多いんですけど、横のほうにいるお客さんのことがすごく遠くまでよく見えるんですよ。それこそ、ファミリーでいらっしゃった方とかテントを張りながら観てくださる方とかも多くて、そのエリアの盛り上げを私が全部担うくらいの気持ちで臨むんですけど、皆さん一生懸命手拍子をしてくれたり、目が合うと大きく手を振ってくれたりすると、すごく嬉しくなります。
平岡:私たち自身、音楽を届ける側であると同時に音楽を楽しみたいという気持ちも強いので、ほかの出演者さんのステージをみんなで観て「やっぱりすごいね!」とか感想を言い合うのも楽しくて。特に、同じ日に好きなアーティストさんが名を連ねているとテンションも上がりますし、自分たちの出番が終わったらそのままモニターの前まで走って、ノリノリで観てます(笑)。
──これまでフェスを経験してきた中で、忘れられない瞬間とか思い出に残っている出来事って何かありますか?
髙橋:私は以前、新潟のフェス(2022年10月開催の<長岡 米百俵フェス〜花火と食と音楽と〜2022>)に出させていただいたときに、ケータリングでおにぎりをいただいたんですけど、その味が忘れられなくて。土地ごとに美味しいグルメはたくさんあると思うんですけど、やっぱり新潟はお米からして違いました。帰るときにもお米をいただいたんですけど、それを実家に持ち帰って美味しくいただいた思い出もあります。
平岡:私は……やっぱりフェスって屋外で行われることが多いじゃないですか。日向坂46も横浜スタジアムとか野外でライブをすることがあるんですけど、出番が日中だと一生懸命楽しんでいるお客さんの表情がはっきり見えるんですよ。それこそ、日に焼けて顔がちょっと赤くなっていたりしっかり汗をかいていたり、そういう姿を目にすることができると私もどんどんエネルギーが湧いてきて、パフォーマンスにもより熱が入るんです。
──そんな日向坂46は8月9〜11日に国営ひたち海浜公園で開催される<LuckyFes 2025>に初出演。初日9日公演のRAINBOW STAGEにて、セミヘッドライナーを務めます。
髙橋:この日はアイドルグループがたくさん出演するんですよね。
平岡:えっ、湘南乃風さんの前なんですか! すごい!
──準備はこれからだと思いますが、<LuckyFes 2025>への意気込みを聞かせてください。
髙橋:まず初出演ということがすごくありがたいです。日向坂46は5月にニューシングル「Love yourself!」をリリースして秋からの全国ツアーも決定したばかりなんですけど、そこに向けてどんどんパワーアップしていきたいなと思っていたタイミングにいただいたありがたいお話なので、フェス全体を盛り上げることはもちろんなんですけど、日向坂46のことをまだ知らない方がたくさんいらっしゃるという点でも大きなチャンスだと思っていて。こんなに名だたるアイドルの皆さんがいる中でRAINBOW STAGEの終盤に出演させていただけるわけなので、一人でも多くの方に楽曲の良さ、パフォーマンスのすごさ、メンバー一人ひとりの魅力を知っていただけるよう、しっかり準備をして当日に臨みたいです。
平岡:3日間ある中の1日目というのは、そのフェス全体の雰囲気を作る上でも重要になると思うんです。なので、私たちがその雰囲気作りに少しでも役立てたらと思っていますし、特に1日目はアイドルの方々がたくさん出演する中で、日向坂46らしさをしっかりとお届けしたくて。それに湘南乃風さんをはじめ、本当にバラエティに富んだアーティストの方々がたくさん出演されるので、いろんなカラーが揃ったフェスの中で自分たちだけの色をしっかりとお見せして、日向坂46のことを多くの方に印象付けることができたらなと思っています。
髙橋: 2日目、3日目にいい形でバトンを繋ぐことができるような、そういう役割を果たしたいです。