“オープンなデザインスクール”という新店舗 「アクネ ストゥディオズ」創業者のブランド哲学 - WWDJAPAN - Moe Zine

PROFILE: ジョニー・ヨハンソン アクネ ストゥディオズ 共同創業者兼クリエイティブ・ディレクタージョニー・ヨハンソン アクネ ストゥディオズ 共同創業者兼クリエイティブ・ディレクター

PROFILE: 1996年、“Ambition to Create Novel Expressions(新しい表現を創造する野望)”の頭文字を取ったクリエイティブ集団としてアクネを立ち上げ、同年、赤いステッチが特徴的な100本のジーンズを制作し、家族や友人、関係者に配布したことがブランドの始まりとなる。以来、実験的かつ革新的なアプローチで、ファッションに新たな価値を提示し続けている

「アクネ ストゥディオズ」は7月11日、東京・青山に旗艦店を移転・拡大オープンした。ピンクの花崗岩を用いた店舗は、これまで多くのブランドがオープンと撤退を繰り返した場所。新たな風を吹き込む存在となるか注目だ。移転オープンに際し、新店で意識したこと、大切な価値観、そして興味を持っている文化などブランドの哲学について、来日した創業者兼クリエイティブ・ディレクターのジョニー・ヨハンソンに話を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年7月21日号からの抜粋です)

新店は、ブランドを象徴するピンクの花崗岩とモノクロームの什器でデザインした

店内は、ピンクのパテントレザーを使ったシートや、コラージュ柄の織物を配置

店内は、ピンクのパテントレザーを使ったシートや、コラージュ柄の織物を配置

WWD:なぜ日本を世界最大のフラッグシップストアの場所として選んだ?

ジョニー・ヨハンソン=アクネ ストゥディオズ創業者兼クリエイティブ・ディレクター(以下、ヨハンソン):私にとって日本は常に特別な存在。例えば昔バンド活動をしていたころ、「カーディガンズ」などスウェーデンのバンドが日本でも人気になることがよくあった。それ以来、日本は新しいアイデアを受け入れる力がある国だと思っている。ここで自分たちがどこまでできるのか、ずっと興味を持っていた。

WWD:なぜストアを表参道から青山に移転した?

ヨハンソン:青山はとても良い街。表参道よりも少し静かだ。表参道は時々とても混雑していて道を渡るのも大変だが、ここならもっと簡単に訪れることができる。

WWD:アクネ ストゥディオズ青山店のコンセプトは?

ヨハンソン:ブランドを代表するピンクを基調とした店舗なのはもちろん、開放的で、人々が互いに見えたり、出会ったりする場所。そこで“オープンなデザインスクール”というアイデアも入れてみた。地階はどこか“アンダーグラウンド”な雰囲気なので、それならいっそ上層階は通りに向けて開放しようと考えた。中立的でありつつも、カウンターカルチャーのエネルギーが交差するような個性的な空間でなければならないと考えている。

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