▲▲最小のアイドルホース メロディーレーンの現在▲▲

 小さな体でひたむきに頑張る姿に、アイドル的な人気を誇ったメロディーレーン。繁殖牝馬になった現在について取材した。

 メロディーレーンは自身のふるさとでもある岡田スタッドで新たな生活をスタートさせている。牧草地で動き回る様子は元気いっぱい。岡田牧雄代表は「じっとしていないし。絶えず体を動かしていないと気が済まないアスリートの典型みたいな性格」と笑みを浮かべる。

 現役時代は小さな体で注目を集めたが、産まれた瞬間はあまりの小ささに暗い雰囲気が立ちこめたという。競走馬になれないのでは…という岡田氏やスタッフの心配をよそに19年9月にJRA最少馬体重勝利記録(338キロ)を更新。菊花賞では牡馬相手に5着と健闘し、芝の長距離戦を中心に8歳まで現役を続けた。現在は「大きくなっていますよ。他の馬と比べたら小さいんだけど、普通に見たら本当に」と岡田氏。現在の体重は計っていないそうだが、スタッフのおおよその見立てでは410キロくらいになっているのではとのことだ。

 現在はベンバトルの子を受胎中。母になるという目標へ向かっている。

 メロディーレーン 父オルフェーヴル、母メーヴェ(父モティヴェイター)。2016年2月12日生まれの牝9歳。北海道新ひだか町・岡田スタッドの生産。18年10月に栗東・森田直行厩舎所属でデビュー。19年9月の1勝クラスを勝った338キロはJRA最少馬体重勝利記録。24年5月のメトロポリタンS(7着)がラストラン。通算36戦4勝。総獲得賞金は8590万9000円。引退後は岡田スタッドで繁殖入りした。

メロディーレーンは北海道で第二の馬生を送っている

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