【写真】『星つなぎのエリオ』場面カット

 本作は、ひとりぼっちの少年エリオの壮大な冒険を描くファンタジーアドベンチャー。『リメンバー・ミー』でストーリーアーティストを務めたマデリーン・シャラフィアンと『私ときどきレッサーパンダ』で監督を務めたドミー・シー、さらに『リメンバー・ミー』で脚本・共同監督を務めたエイドリアン・モリーナの3人が監督を務めた。

 早瀬は、オーディションを経てUS版と日本版声優の両方でカメオ出演。主人公のエリオたちがあるピンチを迎える場面で、彼らを助けるために力を貸す日本人女性の無線マニア役として出演する。「マネージャーさんから『決まりました』とお電話いただいた時は、『え!? ほんとですか!?』と、自分でもびっくりするくらい大きな声が出ました! 嬉しかったです!」と、出演決定を知らされた当時を振り返り、ディズニー&ピクサー作品好きが多いというグループのメンバーからもその後温かい祝福があったという早瀬。緊張の中でのぞんだというアフレコについて、「本国の監督たちと繋いでお話しながら録ったので不思議な気持ちでした」と振り返り、「最初は緊張でガチガチだったんですけど、とてもフレンドリーに『やってみよう! やってみよう!』と声をかけてくれて楽しく収録ができました。日本語で話すセリフについては、監督たちから『日本語だったらどう言うのがいいかな?』と問いかけてくれたり、相談しながら一緒に作っている感覚が新鮮でした」と、本国の監督たちと会話を重ねながらセリフを作り上げていった裏話を明かした。さらに、グループとしてバラエティ番組で共演し、“お兄ちゃん”的存在で自身にゆかりのあるマユリカの中谷が、本作で無線オタクのメルマック役の声優で出演することを知ると、「まさかこんな形でご一緒できるとは思っていなかったので、すごく嬉しいです!」と驚きの声をあげた。

 また、エリオの冒険を見守るオーヴァ役の声優を務めた渡辺とユニットを組んだのは、早瀬を筆頭に、鎮西寿々歌、櫻井優衣、真中まならFRUITS ZIPPERの4名。映像で使用されるFRUITS ZIPPERの人気楽曲「CO-個性」の楽曲に込められた「ひとりひとりが持つ、どんな個性も魅力的」というメッセージが、『星つなぎのエリオ』でグロードンがエリオにかける言葉「そのままの君が好きだよ」に象徴される「どんな“自分らしさ”も全肯定する」という本作のメッセージに共通することからこの楽曲が選ばれた。

 エリオは、唯一の理解者である両親を亡くして以来、周囲に馴染めず、ひとりぼっちだと感じている孤独な少年だが、同じく孤独を知る気弱なエイリアンのグロードンと出会い、そのままの自分を抱きしめてくれるような大切なつながりを結び始める。そんなエリオと同じように寂しそうな表情でひとりうつむく早瀬に、3人のメンバーたちが手を差し伸べ、下を向いていた早瀬も明るい表情を見せて一緒に踊り出す。そして、遠く離れた星からの信号を受信したモニターには、愉快なダンスを見せ励まそうとする渡辺の姿が。はるか遠い場所にいた早瀬と渡辺が互いに手を重ねて繋がり合うシーンは、何光年も離れた星々の世界で絆を結んだエリオとグロードンの関係性を連想させる。

 今回のコラボ動画企画について、早瀬は「『CO-個性』は私たちにとって大切な楽曲のひとつなので、今回企画に使っていただけることがすごく嬉しかったと記憶に残っています」と振り返り、SNS上で度々FRUITS ZIPPERの楽曲を歌って踊っていた渡辺との初めて共演を果たすことについて、櫻井は「私たちも(渡辺さんの)SNSの動画を見させていただいていたのです。すごく面白く、オリジナルにしていただいて、知っていてくださっていることが嬉しかったです。なので今回、ご本人とこうやって一緒にお仕事ができるのはすごく嬉しいなと思っています」と喜んだ。また、作中のエリオとグロードンのように、自分と誰かとが“繋がる”ために大切にしていることについて、真中は「私たちのことを好きでいてくださるファンの方のことを“ふるっぱー”さんと呼んでいるのですが、ふるっぱーさんと私たちの絆を守るためにはどういう行動をしたらいいのかな、ということを常に考えるようにしています」とファンとの繋がりに触れ、鎮西は「FRUITS ZIPPERのメンバーは、色んな星の人間なんですよ(笑)。やっぱり違うな、共感できないな、と感じることもみんなあると思うんです。それでも違いを受け入れ合って、一緒に歌って踊って、私たちの歌で救われる人たちのために届けるものを届ける。私たちはそれを『NEW KAWAII』って言ってるんですけど、この『NEW KAWAII』という言葉が、私の中ではいろんな人と繋がるときに大切だと思っている言葉です」と明かした。

 映像で披露しているダンスの振り付けについて、早瀬は「『CO-個性』という楽曲の、本来もともとのライブでやっている振り付けがあるんですが、そのオリジナルのものをまじえて、今回の特別バージョンとして少し振り付けが違う部分があるので、そこに注目してみてもらえたら楽しいかなと思います」と語り、さらに、「“エイリアン”っぽい、このポーズがポイントです! “エイリアンダンス“!」とコメントしている。

リアルサウンド編集部

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