ナイキ（Nike）とヴァージル・アブロー・アーカイブ™（Virgil Abloh Archive™）の共同主催による展覧会「ヴァージル・アブロー：ザ・コード（Virgil Abloh: The Codes）」が、2025年秋のパリ・ファッションウィーク期間中に、パリのグラン・パレで開催される。会期は9月30日から10月10日まで。ヴァージル・アブロー（Virgil Abloh）の誕生日である9月30日から開幕する本展は、彼の創作活動に特化したヨーロッパ初の大規模展となる。
この展覧会では、約2万点に及ぶアーカイブ資料を通して、アブローが20年にわたり築き上げてきたマルチディシプリナリーな創作の軌跡を辿る。展示には、衣服、スニーカー、建築、音楽、広告にまたがるプロトタイプやスケッチ、未公開の資料、個人蔵のコレクション、ライブラリーが含まれ、ストリートウェアをはじめとする現代ファッションにおける彼の影響力を改めて体感することが出来る。
キュレーションは、クロエ・スルタン（Chloe Sultan）とマフズ・スルタン（Mahfuz Sultan）が担当。展示は単なるアーカイブの公開にとどまらず、ヴァージル・アブローが提唱した“コード”すなわち創作の原則や思考プロセス、そして美学そのものを読み解くものだ。
アブローのキャリアを象徴するのは、ジャンルの垣根を超えた発想と、既存の枠組みに新たな視点を加えるアプローチであった。同展では、そうした彼のクリエイティブな姿勢を反映する形で、A$APロッキー（A$AP Rocky）、村上隆、セリーナ・ウィリアムズ（Serena Williams）といったアーティストやアスリートとの多彩なコラボレーションにも光が当てられている。
さらに、会期中には、トークイベントやワークショップ、パフォーマンス、上映会などのパブリックプログラムも予定されており、彼の思想を多面的に体験できる機会が提供されるという。
「Virgil Abloh: The Codes」は、ファッションの未来に対する思索を促すとともに、ヴァージル・アブローが文化の中に刻んだ足跡を、改めて見つめ直す特別な機会を与えてくれるだろう。
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