小学館が刊行するファッション誌『Oggi』編集部の倉益璃子さんが、ビジネス現場で使えるおすすめの手土産や、手土産選びのポイントについて語った。

倉益さんが登場したのは、7月2日(水)放送のJ-WAVE『STEP ONE』(ナビゲーター:サッシャ、ノイハウス萌菜)のコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」だ。

“仕事”の観点からお菓子を分析

6月27日(金)に発売された『Oggi』8月号の特集タイトルは、「『しごでき』な人って手土産センスも最高なんです」。「しごでき(仕事ができる人)になりたい!」と語るサッシャは、「なぜ、このタイミングで手土産特集を組んだのでしょうか?」と、倉益さんに質問する。

倉益:『Oggi』は、普段は働く女性を応援する雑誌メディアとして、ファッションやエンタメ、ライフスタイルなどのテーマを取り上げているのですが、最近はスイーツなどのちょっとした手土産も、おしゃれでかわいいものが多く、そういう特集もあふれていると思います。それを「働く女性向けメディア」として、“仕事”という観点で解釈した結果が今回の特集です。

サッシャ:では、「友だちに会いに行くときの手土産」とかではなくて、仕事で使うという?

倉益:なかにはプライベートで使えるものも入っていますが、大特集の切り口としては“仕事”という観点ですね。

特集テーマに則り、倉益さんは手土産としてパレスホテル東京のオレンジウィッチとレーズン&クランベリーウィッチを持参した。「おいしそう!」と興奮気味のサッシャとノイハウスは早速、実食。「オレンジのクリームにした人、天才!」「クランベリーが甘酸っぱくて、夏にぴったりです」と、絶賛した。

ノイハウス:ファッション誌(の仕事)は、打ち合わせや撮影現場に行くことも多く、手土産を渡す機会が特に多いのではないかなと思いますが、センスも問われそうですね。

倉益:そうですね。持って行く機会も多いですし、いただく機会も多いです。私は半年くらい前まで別の部署にいたのですが、『Oggi』編集部に来てから、お世話になっているライターさんに、誕生日プレゼントとしてTEKLAのタオルをいただいたんです。実は、1月に撮影でご一緒した際に使ったアイテムがTEKLAさんのもので、「やっぱりTEKLAはかわいいですね」と、話をしていたのを覚えていてくださったようで、そういう細かい気遣いがうれしいなと思いました。

ストーリーがある手土産は、話題作りにも

ノイハウス:手土産選びのセンスは、どうやって磨くのでしょうか? たとえば、新入社員の方は時間や体験とともに?

倉益:そうですね。(仕事のなかで)新しいものに触れる機会が多いので、自然と情報量は増えていく気がします。

サッシャ:もらったもののなかで「これはいいな」と思うものがあれば、今度はそれを自分があげるとかも?

倉益:ありますね。

サッシャ:ビジネスにおける手土産の重要性や、手土産選びのポイントは何でしょう?

倉益:相手との関係性やタイミング、好き嫌いなど、いろいろなことを考えて選ばなければいけないので「普段、自分がどんなところにアンテナを張っているか」といった個性もすごく出るものです。ですから、手土産は「自分自身を表す名刺」のような存在かなと思います。

サッシャ:次に選ぶとき、すごくハードルが上がるなぁ……。緊張する!

倉益:あとは、人柄や生活が見えるようなストーリーがあるものだと、会話の種になって盛り上がるなと思っています。たとえば「私、音楽が好きなんですけど、この前、大阪にライブに行ったときに見かけたお店が、東京のデパートのポップアップで出ていたんです」といった話をすると、そこから広がります。

サッシャ:なるほど、名刺になる! 「音楽、好きなんですか?」「何のライブに行ったんですか?」みたいな話につながりますね。

ノイハウス:「どうしてこれなのか」というストーリーみたいなものがつくと、お土産話も加わってさらに特別感が増しますね。

倉益:「大切なものである」ということをきちんと伝えることが大切ですね。「つまらないものですが」ほど、つまらない渡し方はないというか……(笑)。熱弁されたほうが、うれしいかなという気がします。

特集によると、手土産は「会いたい人に、会いに行くきっかけにもなる」ものなのだそうだ。

倉益:たとえば「○○さんが気になると言っていたあのどら焼き、ゲットしました!」と言えば、それがきっかけとなって会えますよね。

サッシャ:アポを取る特別なきっかけがなくても、手土産があればカジュアルにお会いして、また関係性を深めたりできると。

ノイハウス:人の話をちゃんと聞いて覚えているというポイントもありますね。

イチオシの手土産を、いざ実食

発売中の『Oggi』8月号の特集には、多くのおすすめ手土産が掲載されている。サッシャに「特におすすめの手土産は?」と訊かれた倉益さんがまず紹介したのは、虎ノ門ヒルズ内にある赤坂おぎ乃 和甘の生どらやきだ。

倉益:元となる日本料理店は、オープン半年でミシュラン一つ星を獲得しました。そこのオーナーさんが手がけています。期間限定の味もけっこうあるので、季節も味わえてすごくいいですよ。

サッシャ:これ、おいしいのよ。私も期間限定のものとレギュラーのものを、自分用に買って食べていました(笑)。手土産にもいいですね。

サッシャとノイハウスは、それぞれあずきマスカルポーネとあずき塩バターを実食した。

サッシャ:皮がもうパンケーキぐらいの(厚みで)、その中にあずきマスカルポーネ。フィリングもけっこう厚みがありますね。

ノイハウス:皮がフワフワです。サンドの部分がぎっしり入っていて、食べ応えがあります。人気の理由がわかりました。

倉益:午後になると売り切れてしまうこともあるので、レア感もあって盛り上がるかなと思います。

ノイハウス:「朝、買いに行ってきたんです」というお話付きでいただくと、さらにうれしいですね。

続いての倉益さんのイチオシは、高田馬場にあるCOFFRET et COFFRET TOKYOのお菓子。

倉益:ここは、ギフト菓子専門店という位置づけで、まさに今回の企画にうってつけのお店です。

ノイハウス:銀色の箱も素敵ですね。

倉益:そうなんです。箱がちょっとミニマルな感じで、いまっぽくておしゃれですよね。

箱を開けると、中にはネギとチーズペッパー、2種類のサブレが。ナビゲーターのふたりは、こちらも実食した。

サッシャ:薄くて長方形で、お札みたいな形ですね。甘じょっぱくて、ネギのコクが最後にきます。

倉益:特集では、ホームパーティーの手土産としてご紹介させていただきました。お酒ともけっこう相性がよさそうな味ですよね。

ノイハウス:チーズペッパーはザリザリ感があって、食感も面白い。ちょっと甘じょっぱいのが不思議ですが、しょっぱいだけではないので何にでも合いそうです。

倉益:日持ちもするので、いまの季節は持って行きやすいかなと思います。

トレンドはフレンチクルーラー

実食タイムは終了したが、サッシャは「ほかにもおすすめは?」と倉益さんに訊く。

倉益:最近、生ドーナツやミスタードーナツさんのもっちゅりんも流行っていると思いますが、そこから派生した、シュー生地で作る揚げドーナツのようなフレンチクルーラーがブームになっていると、編集部では話題になっています。

サッシャ:へ~! フレンチクルーラーがブームなんだ。

倉益:そうですね。盛り上がっているので、持って行くとトレンド感があっていいと思います。代々木八幡にあるEqual(イコール)さんやI’m donut ?さんのシェフが2025年5月にオープンしたCream or Cruller(クリームオアクルーラー)をはじめ、特集ではたくさん掲載しているので、ぜひ見ていただきたいです。

サッシャ:僕、特集ですごく気になったのが、セサミストリートのドーナツ。めっちゃかわいいね! しかも記事を読んだら「見た目だけではなくて味もおいしい」と書いてあって、また「自分が食べたい」と思ってしまいました(笑)。これは映えますね。

倉益:はい。箱を開けたときに盛り上がるビジュアルも、やっぱり大切ですよね。

『Oggi』の最新情報は公式ホームページまで。

J-WAVE『STEP ONE』のコーナー「SAISON CARD ON THE EDGE」では、ニューノーマル時代のエッジにフォーカス。放送は月曜~木曜の10時10分ごろから。

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