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サロン後の帰り道は、映画『プリティ・プリンセス』のジェノヴィア王国のプリンセスのようにツヤめく髪で気分は最高潮! けれど別の日には、うねりや広がりのせいでビフォア状態に逆戻りで落ち込む……。そんな経験はきっと誰にでもあるはず。湿気のせいか、はたまた生まれ持った髪質のせいか、原因が何であれクセ毛や髪の広がりには適切なマネージメントが必須だ。
今回は、LAを拠点に活躍するヘアスタイリスト、マイケル・ドゥエニャス氏とカイレ・ノーブル氏が、髪の広がりを抑えて髪の“シルキーライフ”を叶えるためのベストなコツやテクニック、そして頼れるアイテムをレクチャー。ドゥエニャス氏は「Hair Room Service」の創設者で、手がけたセレブはレディー・ガガ、マライア・キャリー、パドマ・ラクシュミ、リア・ミシェルなど錚々たる顔ぶれ。一方のノーブル氏も、ベラ・ハディッド、ビービー・レクサ、オリビア・カルポらを担当してきたセレブリティ御用達のスタイリスト。いわば“クセ毛&髪の広がり撃退”のベテランコンビといえるだろう。
さっそく2人のエキスパートが伝授するアドバイスをチェックして、頑固な広がりをコントロールしよう。
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Related Story【TIPS1】すべてはシャワーからスタート
髪は乾燥しているほど広がりが起こりやすいもの。そこで、シャンプー&コンディショナーに含まれる高保湿成分をシャワータイムでしっかり補給するのが第一歩。ノーブル氏はクセ毛や広がりに悩む人ほどサルフェート(硫酸塩)フリーを選ぶよう推奨。硫酸塩は余分に髪を乾燥させてしまう可能性があるからだ。ドゥエニャスは、シリコン、アルガンオイル、ツバキ油、アボカドオイル、ココナッツオイル、水添ヒマシ油、セバシン酸などが配合された製品に注目するようアドバイスしている。
【TIPS2】コンディショナーは少しだけ残す
コンディショナーは完全に流し切らず、髪に少量残しておくのがポイントだという。ドゥエニャス氏は「ウェーブヘアなら、髪が海藻のようにつるんとなめらかに感じる程度まで残し、そのままディフューザーで乾かして」と説明する。
ブロードライ派は10円玉大を目安にシャワー中で髪全体になじませ、そのまま残してOK。ただし根元は避け、中間から毛先にかけて塗布するのが鉄則だ。
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【TIPS3】仕上げにプラスワンケアを
洗髪を終えたら、仕上げにセラムやクリームなどの洗い流さないトリートメントを重ねれば保護力がさらにアップ。スタイリング前に塗布することで広がりやクセを抑え、ツヤを与えながら髪をより柔らかく整えてくれる。
Related Stories【TIPS4】熱はやや控えめに
ドゥエニャス氏は「熱を控えるのは決して悪いことではありません」と断言する。広がりやクセ毛は髪が乾燥し、水分を求めて毛髪表面が広がることで発生。髪が十分にうるおっていれば広がりは減少する。つまり、熱スタイリングをしすぎなければ髪が本来の水分を保持しやすくなり、結果としてうねりや広がりは減る。シンプルながら説得力のあるサイエンスだ。
【TIPS5】頻繁にカットする
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ドゥエニャス氏は、顧客に「およそ2カ月に1度」のヘアカットをすすめている。よりこまめにカットするメリットは大きく2つ。まず、枝毛は髪の広がりの元凶で裂けた毛先は水分を失いやすく、うねりや乾燥を助長する。さらに、枝毛があると見た目がぼさぼさになり、実際以上に髪がまとまらない印象を与えてしまう。毛先が広がりだしたらそろそろサロンの予約を入れるタイミングかもしれない。
【TIPS6】洗いすぎず、洗わなさすぎず
スタイリストの共通見解は「髪の広がりが気になるなら、シャンプーは週1〜2回にとどめること」。頻度が高すぎると天然のうるおいが流れ出て髪が乾燥し、広がりやすくなる。一方、少なすぎても皮脂やスタイリング剤がたまって髪がペタッとしたり重く感じたりすることも。何事もバランスが大切。ほどほどを心がけよう。
【TIPS7】眠っている間もケアを
スリーピングビューティの言葉通り、睡眠を美容時間に変える方法もある。ドゥエニャス氏は、週に1度ヘアマスクを塗ってシャワーキャップで覆い、そのまま就寝するナイトトリートメントを推奨。また、「ZIMASILK」のようなシルク製の枕カバーへの投資もすすめている。コットンの枕カバーはマジックテープのように髪の繊維を引っかけて裂き、髪の広がりを悪化させる恐れがあるためだ。
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Realization : Chloe Hall、Translation & Text : Nathalie Lima KONISHI
出典:US ELLE