【インタビュー】『うたコン』MC 石橋亜紗アナウンサー 生放送ならではの時間管理は大仕事」 番組の空気感を司る音声表現にもこだわり
nhkコンサート時代を含めると30年 以上も続いている公開生放送音楽番組歌コ NHK総合毎週火曜19時57分から20 時42分2020年から谷原翔介と共に MCを務めてきた赤木のカーアナウンサー が今年3月11日を持って番組を卒業し その公認として4月から番組の新しい顔と なったのが石橋朝アナウンサーだ写真本番 前に谷原翔介と打ち合わせをする石橋朝 アナウンサー出演者と観客と一体となれる 空間だから愛される番組が作れると実感 石橋アナウンサーが歌コの司会に就任する と発表されたのは今年2月12日のこと歌 の司会が決まった時は本当に嬉しかった ですねこれまでは報道番組に関わることが 多かったのですが元々私の趣味は ミュージカル作品を干渉することで ステージ上で繰り広げられる エンターテインメントに大きな憧れを持っ ていましたですからいつの日かステージで 展開される音楽番組に携わりたいなと密か に思い描いていたんです音楽番組の司会に 決まってなんて幸せ者なのだろうと感じた のですがその一方で自分が歌の視界を担う ことになるなんて信じられないという 気持ちも強かったですねまさに妨害の喜び とはこういうことかと実感しています タコンは生放送生演奏のコンセプトを貫き 演下火用局からポップス洋学ミュージカル 音楽まで多彩なジャンルの音楽を届けて いる伝統ある音楽番組だ昨今の音楽番組は 一般的に最新のヒットチャートを賑わせて いる楽曲を集めた番組や視聴ターゲットが 絞られたプログラムが多いように感じてい ますその点歌コは出演してくださる アーティストの方の年代も幅広くご披労 いただく楽曲も昭和から令和の最新局まで モ羅されていて様々な世代の視聴者の方に お楽しみいただける音楽番組なのかなと1 視聴者として思っていました実は司会とし て歌コを担当する直前の3月に公開生放送 の様子を客席から見学させてもらったん ですその時生演奏生の大阪地に完激して涙 が出そうになりましたこのライブ感は歌コ ならではのものでなんて素敵な番組なの だろうと改めて実感しました石橋 アナウンサーが始めて歌コの司会を務めた のは4月1日始まりの季節に送る歌と題し て放送された当日はバタバタしすぎて とにかく進行することで精一杯だった印象 がありますそんな中で放送中によろしくお 願いしますと挨拶をした私にゲストの皆 さんが拍手をしてくださってその拍手が私 を歓迎してくださっているように感じて とても嬉しかったなという記憶は今でも 鮮明に覚えていますねコを担当するに あたり全任の赤木のノのカアナウンサー からは最重要タスクを引き継いだ赤木 アナウンサーには放送時間内に番組を 納めることの大変さについてしっかり教え てもらいました視聴者として歌コを見てい た時は赤木アナウンサーがスマートに進行 していたので気づきませんでしたが時間の 管理は想像以上にシビアでしたね舞台裏で は1秒2秒を争う中で進行していたのかと 衝撃を受けましたゲストの方たちの歌が 入り切らなかったら第3次ですきっちりと した時間の管理はステージ番組ならでは ですしアナウンサーが非常に重要な仕事を 任されているのだなと痛しています歌と歌 の間にゲストの方とお話する時間にトーク が盛り上がると観客の皆様も喜んで くださって私自身も嬉しいですし楽しいの ですが頭の片隅ではいつも時間の管理に ついて考えている状態ですさらに音声表現 のバリエーションも模索しているスタッフ の方々からはこんなMCスタイルで進行し て欲しいといった注文は特に受けていませ ん温かく見守ってくださっているのですが それはきっと石橋朝成の形でまずはどうぞ ということなのかなと解釈していますただ 放送会を1つこなすたびにスタッフとの 反省界のようなものがあって以前曲ぶり1 つで番組の空気感が変わるからお聞き くださいという一言だったとしてもそこ からどのように曲に持っていくかが大事だ といった課題をいただきましたその指摘を 受けてアナウンサーとして音声表現は しっかりこだわってやっていかなければ ならないと改めて感じましたしそれも私の 大きな仕事だなと考えるようになりました ねどこまで成功しているかは分かりません がアーティストの方たちのリハーサルを 拝見してイントロから歌の出出しの雰囲気 や佇ままいなどを直接感じてこの曲は かっこいい感じで曲振りをしようかなとか 高めのトーンで入った方が盛り上がるかな とかそんな計算をしながら言葉を紡いで いるつもりです石橋アナウンサーが歌コの 視会を担当して約2ヶ月に聞きる観客も 彼女の大きな支えとなっている生演奏に よる音楽はこれほどまでに胸を打つのかと つづく思いますステージの上からお見受け する観客の皆さんのお顔も印象的ですね お寄り歌手の方と一緒に口ずんでいる方や 涙んでいる方がいらっしゃってステージに 立っている出演者だけではなく観客の皆 さんと一体となれる空間だから長年皆さん に愛され続ける番組を作ることができるの だなと思っています観客の方たちの リアクションをリアルタイムで感じられる ことが私のやりがいにもつがっていますし 皆さんの反応によって私の言葉も良い方向 に変わっていくという相場効果も多いに 感じています歌の大黒柱である谷原介に 頼りつつ番組を盛り上げていきたい4月に MCに就任して以来石橋アナウンサーの1 週間は歌コを中心に回り始めたに放送する 楽曲のラインナップが分かったら時間を 見つけてその曲を聞くようにしたり アーティストさんの情報を調べたり他の 音楽番組に出演されていたら拝見したりも します火曜日の本番に向けて自分の気持ち を盛り上げていくような感覚はありますね 本番当日は特に決まったルーティンはあり ません何かこだわりがあったりするとそれ ができずに本番を迎えることになったら むしろ焦ってしまうかもしれないので自然 体がベストなのではないかと思っています 彼女が自然体でいられるのはやはり歌の コンシルジュとして歌を支える谷原翔介の 存在が大きい谷原さんは皆さんのご想像 通りの方で小心証明のジェントルマンで いらっしゃいます例えば舞台袖に アーティストの方が退場される時に足が 当たらないようにテーブルをすっと下げて くださるなどゲストの方々への細やかな 心配りを忘れませんし私に対しても台本を 読んで打ち合わせをしている時にこの言葉 言いづらくないなどと気にかけてくださる んです番組を担当されて10年目の ベテランでいらっしゃって前方行き配りの 大黒柱という感じで私も頼りっきりです 本当に優しい方で尊敬しています一方で 本番中のMC席での谷原さんは曲に乗って 手を振って盛り上げたり声援を送ったりし て液トしていらっしゃるんですよねお一緒 する前はクールで常に冷静な方なのかなと いう印象があったのでそんな一面は意外 でした毎週火曜の夜をアーティストの熱勝 で彩ってきた歌コ今後も注目のゲストが 登場する予定だとにかく素敵な生演奏の ステージを観客の皆さんと視聴者の方に 楽しんでいただきたいですしアーティスト の方にも気持ちよくパフォーマンスを披露 していただきたいと考えています豪華な ゲストの方たちのお力を借りて10年目を 迎えた歌コをさらに盛り上げていけるよう 尽力したいと思います私もや原さんと一緒 にゲストの皆さんのパフォーマンスを全力 で楽しみたいですねNHK歌番組の伝統を 大切にしつつ現代の風も取り入れて放送 する歌ベテラン船長の谷原介が家事を取る 大船に乗り込んだ石橋アナウンサーは会長 に船でしたこの先も火曜の夜を彩る素敵な 歌の旅が楽しみだ取材文森中洋子